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『傅大師像と経堂 (清凉寺・京都嵯峨野)』


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『輪蔵 (仁和寺経堂・京都)』

 傅大師は、回転させるだけでお経を読めたことにする「輪蔵(りんぞう)」を考案した。 


***


【第67則 梁武帝請講経】


 【本則】


 梁の武帝が傅(ふ)大師に『金剛経』を講義してもらおうとした。


 すると傅大師は、講義の席で机の上を片付けると、席をおりてしまった。


 愕然とする武帝に、誌公が言った。


 「陛下、意味はわかりますか?」


 武帝が答えた。


 「わからぬ


 誌公が言った。


 「傅大師は、経の講義を終わられました」


***


 【頌】


不向双林寄此身、

却於梁土惹埃塵。

当時不得誌公老、

也是栖栖去国人。


*


 頌って云う、


 沙羅双樹に身を寄せることなく、


梁の地に埃を巻き起こした。


 あの時、誌公がいなかったなら、


傅大師は、そのまま国を出て行っただろう。


 

 (注)…釈迦が亡くなるときに沙羅双樹が咲いた。


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『梁の武帝』