早くも2024年は半分を過ぎ、後半に
突入しましたー！
MLBも公式戦の半分を過ぎて後半戦
に入ったところで、MLBの敏腕記者
ボブ・ナイチンゲール氏が個人的に、
今年前半戦のMVPを発表しました。
ア・リーグMVPは、打点とホームラ
ンが断トツで2冠のアーロン・ジャッ
ジ（ヤンキース）。チームも首位争い
をしており、これは納得の結果です。
特に前半戦だけでホームラン31本と
いうのは、ベーブ・ルースの記録を
約100年ぶりに上回るもので、年間
60本を超えるペースで当然、MLB
全体でもトップです。
ジャッジは打率も僅差の2位で、ほぼ
三冠王。このままいけば間違いなく
ア・リーグMVPとなるでしょう。
ちなみに現在、ア・リーグの打率1位
は、なんとエンゼルスのレンヒーフォ
（！）です。これは嬉しい事件です。
ジャッジとの首位打者争いがどこまで
続くか、後半戦の見ものですね。
一方、ナ・リーグはご存知のとおり、
ドジャースの大谷翔平が打率とホーム
ランの2冠で、チームも西地区の首位
を独走しています。
打点も3位ということで、ほぼ三冠王
（OPSなど細かい指標を含めれば8冠
？）ですから当然、ナ・リーグの前半
戦MVPは大谷翔平かと思いきや、何と
同記者が選んだのはハーパー（フィリ
ーズ）でした。チームも、前年東地区
優勝のブレーブスを突き放して首位を
独走しています。
もちろん、ハーパーは好きです（特に
ボールを待つ時の打撃フォームは最高
です）が、ほとんどの打撃部門で大谷
より下です。
選考理由として「ほとんどの打撃部門
でトップ５に入っていて、ファースト
の守備もいい」と書いていますが、ま
ったく納得の理由にはなっていません。
盗塁など大谷の16個に対しハーパーは
たった４個。三塁打に至ってはゼロで、
塁打数は大差で大谷に負けています。
それでもオールスター戦のファン投票
では、ハーパーがナ・リーグ最多で、
大谷はDH（指名打者）部門で1位なが
ら、全体では3位。やはり、アメリカ
では少数派のアジア人にトップを取ら
れたくない、という思いが多数派米国
人の深層心理に根深くあるようです。
ちなみに、ハーパーが大谷翔平に勝っ
ている打撃部門は、現時点で二つしか
ありません。四球数（二つ差なので、
申告敬遠が増える後半戦は逆転するで
しょう）と、得点圏打率です。これは
大谷翔平の唯一の弱点で、ここぞとい
う場面では、いつも凡退しています…
（打率.320に対し、得点圏では.235、
一方ハーパーは打率.315に対し、得点
圏では.390以上です！）。
大谷翔平の打点がイマイチ少ないのは
得点圏打率の問題が大きく影響してい
ます。
それさえ改善されれば、ナ・リーグで
半世紀以上現れていない三冠王に大谷
は近づくでしょう。
両リーグでジャッジと大谷が三冠王に
…なんてことになるかもしれません。
今まで、そんなことって、あったので
しょうか？
そのうち、そのような話題が後半戦は
席巻することになると思います。
楽しみですね！