世界で最も売れたタランティーノ監督作品トップ10 | リアルパワーストーン by 風水師・西山貴琉

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天然石を活用し、気の流れを改善してハッピーライフを実現したいという方のための知恵袋ブログです。ちょっと興味があるだけという方も、マニアの方も、業者の方も、皆で一緒に楽しめるような話ができたら最高ですね!

明けましておめでとう御座います!


今年も新型コロナのオミクロン株による

新規感染者数の増加ニュースから始まっ

た感じですが、初詣の密集ぶりを見るに

つけ、懲りないなあ…と思う新年です。


欧米では一日十数万人の新規感染者がい

るそうですが、ワクチンや新薬の影響か

死者数は少なく、年内には収束するので

はないかと勝手に思っています。


前置きは、ここまで。


昨年からの続きで、前回お話したとおり

映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネの

新作ドキュメンタリー映画が3月公開さ

れるのに合わせ、それまでに大好きな彼

の関連作を20%近く(100本近く)まで

紹介し尽くしたいと思います。



おそらくモリコーネマニアの第一人者

であるクエンティン・タランティーノ

監督作をこれまで何度も引き合いに出

してきましたが、今回はタランティー

ノ監督作を本当にざっくりとおさらい

しておこうという趣旨で、彼の映画の

世界興収トップ10から見ていきます。


トップ10といっても、タランティーノ

監督作はこれまで10本しかなく、それ

が全てです。他に、俳優としての出演、

脚本、製作のみという映画も少なくな

いのですが、それはまたの機会に…!


なお、以前からタランティーノ監督は

「映画を10本撮ったら監督を辞める」

と公言しており、11本目の次作が最後

の監督作となる考えに変わりはないと

話しています。これは『キル・ビル』

Vol.1とVol.2を一つの作品としてカウ

ントしているからですが、ここでは別

の作品として公開しているので分けて

カウントしています。


ちなみに、世界興収の数字はドルです

が、物価上昇率換算にすると計算が面

倒なので、当時の売上数字をそのまま

順位に反映させています。また、日本

円に換算するときは、円ドル相場が年

によって異なりますが、目安として約

100倍すれば、大体の売上数字も円で

わかりやすく把握できるでしょう。


厳密な話をしているとキリがないので

早速、始めましょう!各映画の詳細は

多くの映画サイトもご参照ください。



第10位『レザボア・ドッグス』

(世界興収2.9百万ドル=1992年公開

作品中137位)


タランティーノ監督デビュー作なので、

今年でちょうど30年のキャリアになり

ます。新進作家の育成に尽力していた

ハーヴェイ・カイテルの援助により、

彼を主演に据えて映画化されたスタイ

リッシュな犯罪アクション映画で、今

でもトップクラスの人気を誇ります。


タランティーノ本人も出演している他、

マイケル・マドセン、ティム・ロス等、

タランティーノ作品の常連さんの顔が

すでに見られます。


タイトルバックに使われたジョージ・

ベイカー・セレクションの「リトル・

グリーン・バッグ」(1969年に全米

21位)など、この作品で取り上げら

れた数々の楽曲の音楽センスは、当時

から一部で話題になっていました。


下記動画は、タランティーノ監督作の

オープニングタイトル音楽を公開の古

い順に並べたものです。最後の最近作

は中途半端ですが、9作品はダイジェ

ストで、まとめて堪能できます!


全部見ると少し長くなりますが、途中

まででも彼の音楽センスの片鱗を窺い

知ることができるでしょう。



第9位『デス・プルーフ』

(世界興収56百万ドル、2007年公開)


タランティーノ作品中、最もマニアック

な映画です。レンタルビデオが一般的に

なる以前、70年代までは数多くあった

二本立て上映の小さな劇場でよく見られ

たようなB級映画の上映スタイルを踏襲、

盟友ロバート・ロドリゲス監督作『プラ

ネット・テラー』と二本立て(加えて、

架空の映画の予告編も)で全米公開され

ました。


日本では単独作として別々に公開され、

各々『in グラインドハウス』というサブ

タイトルが付けられていました。


90年代頃まではアクション映画スターと

して鳴らしていカート・ラッセル主演で、

前半は『レザボア・ドッグス』の冒頭と

同様、本筋と関係ない会話が延々と続き

ます。


タイトルバックの音楽は、ジャック・ニ

ッチェの『ザ・ラスト・レース』。この

人は、リチャード・ギア主演で大ヒット

した『愛と青春の旅立ち』(1982年)

の主題歌(アカデミー歌曲賞受賞)など

で有名ですが、ここではアル・パチーノ

が囮捜査官に扮してハードゲイの世界を

見せる問題作『クルージング』(1980

年)の主題歌「イッツ・ソー・イージー」

が使われていました。


この動画からもわかるとおり『デス・プ

ルーフ』は、昔のB級映画の使い回した

ようなフィルムの傷や染みまで再現する

という凝り方でした。


なお、リンダ・ロンシュタットのヒット

曲「イッツ・ソー・イージー」(バディ

・ホリーのカバー)とは全く別の曲で、

ここではウィリー・デヴィルが歌ってい

ます。


ちなみに『クルージング』のサントラ盤

CDの1曲目もウィリー・デヴィルの歌で

「ヒート・オブ・ザ・モーメント」とい

う好きな曲です。実は高校生の頃、よく

これを聴いていたので懐かしく、アル・

パチーノの変なダンスとともにお楽しみ

ください。


もちろん、エイジアの同じタイトルの

ヒット曲とは全く別物で、これはそれ

以前の曲です(こちらの方が早い)。


『デス・プルーフ』ではモリコーネの

音楽も2曲使われていますが、長くな

りそうなので、次回以降いずれご紹介

します…(⌒-⌒; )



第8位『ジャッキー・ブラウン』

(世界興収74百万ドル=1997年公開

作品中58位)


タランティーノ監督3作目。70年代前

半に数多く製作された「黒人のための

黒人映画」専門の主演女優パム・グリ

アをフィーチャーした犯罪映画です。


音楽も当時のブラックミュージックが

主体。タイトルバックの歌はボビー・

ウーマックですが、このオープニング

シーンはダスティン・ホフマンの出世

作『卒業』(1967年)の焼き直しで、

サイモン&ガーファンクルの全米No.1

ヒット曲「サウンド・オブ・サイレン

ス」を使った『卒業』(サントラ盤)

のアルバムは全米1位になるなど、大

成功を収めました。タランティーノに

してはメジャー作品の引用です。花嫁

強奪の無軌道ぶりが好みに合ったのか

もしれませんね…。


なお、この作品までは、モリコーネの

音楽は一度も使われていません。


本作で米国アカデミー助演男優賞を受

賞したロバート・フォスターの他に、

『バットマン』のマイケル・キートン、

常連組ではサミュエル・L・ジャクソン

も出ています。


ただ、90年代のシアトル系音楽ブーム

を代表する映画『シングルス』(1992

年)などの主演でホントに可愛いかった

ブリジット・フォンダがビッチな金髪女

役で登場したのがショックで、キレやす

いロバート・デニーロに真っ昼間のショ

ッピング・モール駐車場であっさり撃ち

殺された時点で思考が停止してしまい、

本筋の記憶がほとんどなくなり、ビッチ

なブリジット・フォンダの記憶しか残っ

ていません…。


そもそも彼女は、国民的大スターである

ヘンリー・フォンダの孫(タランティー

ノが敬愛するセルジオ・レオーネ監督の

愛した俳優の孫)だから、出演オファー

したはずなのに…。さらに彼女の父親は

名作『イージー・ライダー』でハーレー

を乗り回し、ヒッピー文化の象徴となっ

たピーター・フォンダ。血統書付きです。


そんな正統派セレブに、そういう役回り

をやらせてしまうのが「タランティーノ

らしい」と言えば、それまでですが…。



第7位『キル・ビルVol.2』

(世界興収1億54百万ドル=2004年

公開作品中36位)


7位からは、売上規模の桁が違います。

日本でも興収10億円を超えるヒットに

なりました。


最高にカッコいいオープニングタイトル

はモリコーネの『さすらいのガンマン』

(1966年公開、詳しくは下記リンクの

記事をご参照ください)の劇中曲です。


それに続くタイトルバックの主題歌は、

アトランタのシンガーソングライター、

マティエルの「Count Your Blessings」

と思われますが、なぜかサントラ盤には

収録されておらず、昔風の曲の割りには

最近の人らしく、ちょっとした謎です。

実はタランティーノ、テネシー州の出身

(アトランタはテネシー州都)です。


前者のモリコーネの曲は、ダリル・ハン

ナ演じるエル・ドライバーと主人公ブラ

イドの対決シーンにも再び登場します。


主演のユマ・サーマンも金髪でしたが、

もう一人の金髪美女、トム・ハンクスの

出世作『スプラッシュ』(1984年)で

人魚に扮したダリル・ハンナには「師匠

に片目をくり抜かれた女殺し屋」という

とんでもない役を演じさせ、凄いことに

なっています!



左様にタランティーノは正統派金髪美女

に冷たく、何か恨みとか嫌な思い出があ

るのでは?と勘ぐりたくなります。


彼の最後の監督作に『キル・ビルVol.3』

を望む声が多いのは、ダリル・ハンナの

役がハッキリ死んだとは言えない状態だ

からでしょう。彼女が復讐にやって来る

『キル・ビルVol.3』なら、絶対に見て

みたいと思います。それなら、またモリ

コーネの音楽も必ず使われるでしょう!

長くなりましたので、続きは次回!


第6位より上の順位を予想してみて

くださいね。1位は、予想外のあの

映画でした…