モリコーネが007の音楽を作ったら、こうなる!? | リアルパワーストーン by 風水師・西山貴琉

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天然石を活用し、気の流れを改善してハッピーライフを実現したいという方のための知恵袋ブログです。ちょっと興味があるだけという方も、マニアの方も、業者の方も、皆で一緒に楽しめるような話ができたら最高ですね!

やっとプロ野球のクライマックスシリ

ーズが始まりました。日本シリーズは、

これまでで最も遅い時期の開催になり

そうですね。


セ・パの優勝チーム同士の対戦なら、

ヤクルト野村監督vsオリックス仰木監

督の対決以来、26年振りとなります。


MLBのワールドシリーズは、もう既に

終了。アトランタ・ブレーブスが90年

代の全盛期以来となる4度目のワール

ドチャンピオンに返り咲きました。


当初の大方の予想を覆す展開で、結果

的には最もリリーフ陣が安定していた

チームの優勝でした。大谷翔平選手の

いるエンゼルスは、このオフの補強の

ポイントを間違えないように、お願い

します!



さて、前回の続き、モリコーネ一周忌

企画ですが、ブルーノ・ニコライとエ

ンニオ・モリコーネ共作の映画音楽に

ついても今回、少しだけご紹介します。


二人の巨匠の共同作業は、1965年〜

1970年まで続きますが、その後でも

前回ご紹介した『荒野の10万ドル』の

アルベルト・デ・マルチーノ監督作品

では、例外的に二人の名前を同時に見

ること(共作?)があります。


そもそも、ブルーノ・ニコライはこの

監督とのコラボが最も多く、60年代だ

けで7作品あり、そのうち3つの作品

がモリコーネとの共作と見られている

ようです。


その中の一つに『ドクター・コネリー

/キッドブラザー作戦』(1967年)と

いう、とんでもないスパイ映画があり

ます。製作は、なんと大物プロデュー

サーのディノ・デ・ラウレンティスで

す。


最近のコロナ禍で何度も公開が延期さ

れ、先月ようやく25作目となる最新作

『ノー・タイム・トゥ・ダイ』がお披

露目となった、ご存知「007シリーズ」

を完全にパロディ化したメチャクチャ

な「おふざけ映画」です。でなければ、

人気絶好調の俳優の名前をタイトルや

主題歌に入れたりしませんよねー!


当時、ショーン・コネリー主演で始ま

った「007シリーズ」は大ヒット連発

で、二匹目のドジョウを狙ったスパイ

映画が量産され、大ブームになります

が、その中でも特にふざけているのが

『ドクター・コネリー/キッドブラザ

ー作戦』でしょう。


主演は、ショーン・コネリーの実の弟、

ニール・コネリーです!…当然ながら

顔立ちがどことなくと似ているわけで

す。弟さんはスパイの医者という設定

ですが、当時は素人同然でしたから、

周囲の配役をとんでもないキャストで

固めています。


まずは、『ロシアより愛をこめて』で

007シリーズ屈指の人気ボンドガール

となったダニエラ・ビアンキ!


さらに、直近の『サンダーボール作戦』

でスペクターのナンバー2という悪役を

演じていたアドルフォ・チェリ!


そして、007の上司M役で毎回レギュラ

ー出演していた頃のバーナード・リー!


同じく、上司Mの秘書マネーペニー役で

毎回レギュラー出演していたロイス・マ

クスウェル!


全員、本家本元のホンモノで、皆さん、

下記の主題歌映像に登場してきます…。


問題はその主題歌、エンニオ・モリコー

ネ&ブルーノ・ニコライの共作らしいの

ですが、タイトルが「OK、コネリー」

というもの。


「OK、ボンド」ではなく、主演俳優の名

が主題歌のタイトルに?




呪文のように「オッケー、コネリー」

が頭から離れず、しかもこれがモリコ

ーネというのはショッキングでした。


モリコーネが007シリーズの音楽を作

ったら、こんなんなるのか?


いやいや、これはパロディ映画だから

本当の007シリーズの主題歌を依頼さ

れていたら、もっと違ったものになっ

ていたでしょう!


ちなみに、弟ニール・コネリーさんは

これを機会に、80年代まで細々と俳優

稼業を続けていたようです。


ブルーノ・ニコライとモリコーネは、

マルチーノ監督の次作『アルデンヌの

戦い』(1967年)でも共作しており、



再びダニエラ・ビアンキがスパイする

役で出演していますが、こちらは戦争

映画です。


ブルーノ・ニコライは、そんなスパイ

映画を結構手がけており、そうした彼

の作品をまとめたサントラ盤も発売さ

れています(アルバムのジャケット写

真は下記リンク参照)。



やはり、いつかは音楽志向の違いで、

モリコーネとは別々の仕事をすること

になる運命だったのでしょう。


(続く)