『おもしろ雑学日本史』ー樋口清之
✪古来、お茶とはチョコレート状のかじるものだった

🔯唐招提寺を開いた中国の帰化僧、鑑真(がんじん)和尚は、さまざまな中国の文物をもたらした。お茶もその一つである。その当時の中国茶は、葉を蒸してチョコレートのように圧し固めたもので、これを磚茶(たんちゃ)と言った。「たん」はレンガという意味で、このレンガ状のお茶を削ったり、細かく粉に挽いて食べたのである。たぶん日本へも、そういう形で伝わったものと思われる。喫茶はお茶を飲むことをいうが、喫は本来は"かじる" という意味だ。レンガ状の磚茶をかじったから、喫茶と言ったのだ。

⭕将棋はもともとはインド起源のゲーム

🔯将棋は、遣唐使が日本に伝えたといわれる。奈良時代に吉備真備(きびのまきび)が唐から伝えたという説もあるが、当時、唐では盛んに将棋が行われていたから、誰が伝えたというよりも、遣唐使の誰かが伝えたと言った方が正確だろう。

将棋は中国で盛んだったが、もともとは中国産のゲームではなく、インドのチャツランガが中国に伝わって将棋になり、またヨーロッパに伝わってチェスになった。
将棋は日本に伝わると、上流階級にまたたく間に広まり、例えば、藤原頼長の日記には、「新院に参り、御前で助仲朝臣と大将棋を指し自分が負けた」などと書いてある。この時代の将棋は、現在のものとは駒の数も違っていたらしい。