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『世界の名言名文句事典』-コリンズ  
イギリス  随筆家 (1848~1909)
●よく言う人間を信頼するな

日本では四方八方だれにでも笑顔で応ずる者のことを'' 八方美人 ''  といい「八方美人は頼むに足らず」とか「八方美人はだれにも好かれず」などとことわざに読んでいる。

これは'' だれにでも調子よく合わせる人は、どこまでが真情なのか信用できない '' ということや、'' もし誰かが他の人と対立するようなことが起きた時、友人だと信じて頼りにしても八方美人の人は自分も人と対立するのが嫌だからと頼りになってくれないだろう '' などというためであろう。

誰でもすべての周囲の人と全く心が合うはずはないもの。いいものはいい、嫌なものは嫌と正直に言わないような人はもうそれだけで信頼できないとも言えるだろう。

彼はこのほかに「上役の過失を決して見出ださない下役を信用するな。『警句』」とも言っている。上役のことだからと間違っていても気づかぬふりをするような人は、やはり正直で実直な人、誠意ある人間とは言えないのである。