『人生日訓365日』-友松圓諦
●老化現象の防止


人間の宿命として若き者は必ず老いるのである。少壮有為の幹部も時が経てば必ず老化するのである。頭が固くなり、古くなってくるのである。努力によってある程度の体質改善は可能であっても本質的に年には勝てぬのである。

かくして新入社員がピチピチした健康体と新鮮な感度とファイトをもって入社してくるのである。いわば彼らは古池を新鮮にしてくれる清水の役目である。

若人のもつニューアイデア、カラーセンス、こんなところに若さが注入されてくる。新人には無知と無経験の危険はあるけれども、新世界への新印象がある。これが彼らの唯一の財産である。この財宝を迎えとることこそ老化現象の防止に役立つのである。