『目からウロコの日本語』-村石 利夫

●一期一会(いちごいちえ)
 

もとは茶道の心得を表した言葉で、千利休の弟子” 山上宗二” の『茶湯覚悟十体』にある。「一期に一度の会」ということからきている。「一期」は仏教語で、一生の意味。生涯で会う機会はただ一度しかないと考えて、それをおろそかにしないこと。

一生に一度だけの出会いを大切にしたいということ。一会は、たとえば、小学校の六年間と解してもよい。期を「ご」と発音するのは呉音で、このように発音するものに末期(まつご)の水、最期(さいご)などがある。

 

 

 

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