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『大人の教養教えます』-鷲田 小彌太
●黒沢映画の面白さー①

 ✪青春物語

✪黒沢明は、日本映画を代表する「世界の黒沢」、といわれ続けてきた。映画とは、トータルな芸術であるばかりか、国民のトータルな教養度を測る、有効なバロメーターになる。いま、黒沢映画を語ることで、教養の在りかたの一端を考えてみよう。

黒沢の映画を見ると、好き嫌いは別にして、何か啓発されるようなところがある、というのが共通の感情ではないだろうか。
その処女作は、戦前に封切られた、姿三四郎という柔道ものである。典型的な青春映画だ。そして、黒沢映画のキーワードは、「青春の持続」である。

「青春」とは何か。大人の体で、子供の心を持ち続けることだ、と定義してみたい。「子供の心」とは、純粋、無垢、正義、一途、などを指す。三四郎は、この子供の心を持って、武道に励む。
そこに挫折があり、失意があり、最後に、勝利がある。
「青春」を持ち続けることは難しい。
だからこそ貴重だ。いつまでも失いたくない。しかし、いつかは失われる。
 

 



#子供の心 #教養 #青春を持ち続ける