「魔法の言葉」ひろさちや

●最初に言(ことば)があった

「太初(はじめ)に言(ことば)あり、言(ことば)は神とともにあり、言(ことば)は神なりき」

『新訳聖書』の「ヨハネ傳福音書」の冒頭の一句である。もう少し引用を続ける。

「この言(ことば)は太初(はじめ)に神とともに在り、萬(よろづ)の物これによりて成り、成りたる物に一つとして之(これ)に生命あり、この生命は人の光なりき。光は暗黒(くらき)に照る、而(しか)して暗黒(くらき)は之を悟らざりき」


≪初めに言葉があった。言葉は神とともにあった。言葉は神であった。この言葉は、初めに神とともにあった。万物は言葉によって成った。成ったもので、言葉によらずに成ったものは何一つなかった。言葉の内に命があった。命は人間を照らす光であった。光が暗闇の中で輝いている。暗闇は光を理解しなかった≫

言葉=神=命=光 というわけだ。

≪世の始めに、すでに言葉(ロゴス)はおられた。言葉(ロゴス)は神とともにおられた。言葉(ロゴス)は神であった。≫

これは、塚本虎二「新訳聖書 福音書」岩波文庫からの引用である。

これらから、ヨハネが言いたかったのは、ーーイエスは「言葉(ロゴス)」である。ということだ。イエスの本質は「言葉(ロゴス)」にほかならない。そのことをヨハネは人々に知らせようとしたのである。




#ロゴス #神 #はじめに言葉ありき