”高校生が感動した『論語』-③”-佐久 協
”子曰、由女聞六言六蔽矣乎、對日、未也、居、吾語女、好仁不好學、其蔽也愚、好知不好學、其蔽也蕩、好信不好學、其蔽也賊、好直不好學、其蔽也絞、好勇不好學、其蔽也乱、好剛不好學、其蔽也狂、”
子曰く、由よ、女(なんじ)六言の六蔽(へい)を開けるか。対(こた)えて日わく、未だし。居れ、吾れ女に語(つ)げん。仁を好みて学を好まざれば、其の蔽や愚。信を好みて学を好まざれば、其の蔽や賊。直を好みて学を好まざれば、其の蔽や乱。剛を好みて学を好まざれば、其の蔽や狂。
弟子の子路に「お前は六つの徳に関する六つの弊害ということを聞いたことがあるかい」と訊いたら、「いいえ、聞いておりません」と答えるから、「じゃあ、お座り、教えてあげよう。慈愛を好んでも、行きすぎれば情に流される。知識を好んでも、それだけではただの物知りで終わってしまう。誠実を好んでも軽信や過信という弊害を生む。正直を好んでも偏屈になってしまう。勇気を好んでも行きすぎればただの乱暴と変わりない。剛毅を好んでもバランスを欠けば激情となる。せっかくの徳が弊害に陥らないようにするにはどうしたらいいか。学問の裏付けが肝心なんだよ。先人の行為や業績をしっかりと学んで独断に陥らないようにすることがね」と話して聞かせたよ。
(陽貨第十七-八)

