”大人の見識-①”
『大人の見識』の中に日本人の国民性について書いてある。①『勤勉』、②『几帳面』、それと並んで残念ながら③『軽躁』。『軽躁』とは字引に、『落ち着きがなく、軽々しく騒ぐこと』とある。
何かあるとわっと騒ぎ立ち、しばらくするときれいさっぱり忘れてしまう。熱しやすく、冷めやすい。戦後、日本で亡くなった”陶晶孫(とうしょうそん)”という中国人の文筆家が書き残した著作『日本への遺書』の中に、日本人に欠けている心情として、ユーモアとメランコリーの二つを挙げている。これは逆にいうと『日本人の軽躁性』ということになる。
戦国武将の”武田信玄”は「主将の陥りやすい三大失観」と題した遺訓を残している。
一、分別あるものを悪人とみること。
二、遠慮あるものを臆病とみること。
三、軽躁なるものを勇豪とみること。


