”和平会談”


 北朝鮮の平壌で、韓国の慮武鉉(ノムヒョン)大統領と北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の間で和平のための交渉が行われ、共同宣言に署名した。前回は、金大中(キム・デジュン)大統領が2000年6月に同じく平壌を訪問して交渉した。---今回は、”朝鮮戦争”の終結を宣言し、核問題解決も含め、東アジアの平和に貢献するというものである。


隣国の日本としても、核ミサイル問題や拉致問題を抱え、無関心でいるわけにはいかない。前回の、金大中(キム・デジュン)大統領はお金で買った訪問(500億円)とも言われている。韓国大統領としてのポーズおよびに実績づくりとしか見えなかったものである。今回は、お金で買った”会談”でないことを祈るのみである。慮武鉉(ノムヒョン)大統領も来年は任期が切れるので、その前に”和平交渉”を進展させたという実績を残したかったのかもしれない。


北朝鮮としては、金日成(キム・イルソン)の体制から、金正日(キム・ジョンイル)の体制に変わって久しい。金日成の影に隠れていた時の金正日は、目立つことをしたかったみたいで、”大韓航空爆破事件”や”ラングーン爆破事件”や”朴正煕(パク・チョンヒ)夫人の暗殺事件”それと”日本人拉致問題”等々に、深く関与していると言われている。金日成亡きあと、北朝鮮の国内で政情不安も予想されたが、なんとか乗り切っているみたいである(食料危機は相変わらず続いている)。北朝鮮のトップになってからは、№2の頃のような過激な作戦は少なくなったが、”ニセ100ドル札”を国家事業として大量に印刷したり、”麻薬やあへん”を工場で生産してヤミ販売したり、”核を持っている”と誇示したり、”日本海にミサイル”を発射したりと、相変わらずである。しかし、アメリカによる”イラク攻撃”を目の当たりにして、その矛先が自分にも向いて来るのではないかと、強気一辺倒の作戦(国策とは言えないので)も頓挫してきている。


金正日も年を取り、”健康不安説”も流布されていたが、今回、元気な姿をあらわしたことで、内外に存在感を示すことができた。韓国の大統領にしても、自分の在任期間中は”事をかまえたくない”という心情で”太陽政策”に終始している。北朝鮮にとっては”援助”と名の付く物はなんでも欲しいのが本音であろう。このまま中途半端に緊張感が緩んだり、締まったりの繰り返しが当分続くのであろうと思われる。


日本の今後の、対北朝鮮戦略は”金正日後”しか展望は開ける望みは少ないものと思われる。”拉致問題”も”拉致”の指令を出した”張本人”が”為政者”であるのだから、北朝鮮の誰が罰することができるのか?日本の政治家は安易に”拉致問題の解決”と”国交正常化”を唱えているが、成算はあるのか?とても”国家”と呼べない国に対して有効な”外交交渉”はできるのであろうか?少なくとも、5人を連れて帰った”小泉前総理”は評価していいと思う。のちに、3人も取り戻すことができた。これから、「私の手で、拉致問題を解決したい」と言っている”福田総理”にどのような”次の一手”があるのか、期待したい。