《水五訓》

1,自ら活動して他を動かしむるは水なり。

2,常に己の進路を求めて止まざるは水なり。

3,生涯に遭ひて激しく勢力を倍加するは水なり。

4,自ら潔くして他の汚濁を洗ひ清濁合わせ入るる量あるは水なり。

5,洋々として大洋わ充たし、発しては蒸気となり雪と変じ霰と化し、

擬しては玲瓏たる鏡となり而も其の性を失はざるは水なり。