月の女神が唯一度叫んだ僕の名前。
星の祝福を身に纏い
色彩はなく
薄明かりの中で
月は浮かぶ。
生きるコトを辞めようとした僕に叱責などなく
選ぶだけの気力も判断力も乏しく。
なんとなく
静かに
見上げた空には
朧月がぼんやりと。
太陽が照り付けるモノに未練などある筈もなく
陽に透けた赤い色だけが鮮明に写って渇いていく
止めないで
止めよう
相反する台詞が責める意識の中で
深い影に覆われる。
同化を願う其れと
拒絶の思いが
攻めぎあって
止める術等持つ筈もなく
置かれた自分から離れて見つめる自分に
助けを求めて叫んだ。
救われると信じたかった。
信じることなんか遠い昔に棄てたことなのに。