FAENA / GIPSY KINGS
僕がアメリカいる間にライブを観るんだと執着したバンド GIPSY KINGS が
1987年にリリースした3枚目のアルバム "GIPSY KINGS" に収録された
心に響く "FAENA" です。
僕がテキサス に来て間もない頃に、このアルバムがリリースされました。
僕がいたテキサスの田舎街にはタワーレコードがなかったんですが、日本に
いる時から憧れだったタワーレコードに行きたくて、バイクの免許を取って
すぐにダラスのタワーレコードに行きました。
見たこともないCDやレコードが巨大な店舗に無数にあって、夢を見ている
みたいでした。
毎月タワーレコードまで走って、滅多に食べられない日本食のレストランに
行くのが楽しみでしたが、そんなタワーレコードで GIPSY KINGS を見つけ
僕の人生で、フラメンコギターのアーティストやバンドを集めるキッカケに
なったんです。
テキサス 時代の思い出のアルバムです。
以降 GIPSY KINGS のアルバムはかなり持っていますが ELEKTRA と契約し
メジャーデビューになり、ワールドワイドになり、アメリカでもヒットした
このアルバムが僕にとって今でも宝物だし、最高傑作だなって思います。
そして、僕のアメリカ時代の宝物の1つに GIPSY KINGS のライブを2回も
観れたことがあります。
いい大人になった今、サンタフェのカジノ辺りで、もう一度ライブを観れる
チャンスが僕の人生には残っているような気がします。
僕は最初ラテン系のスペインのバンドか南米のバンドだと思っていましたが
GIPSY KINGS はフランスのバンドです。
このアルバムがアメリカでもヒットし、全米57位 を記録し、バンドに
とって最大のヒットアルバムになりました。
GIPSY KINGS の曲の多くは、CMやテレビ番組などのサウンドトラックに
使われていました。
この "FAENA" はテキサス 時代から、もう35年以上もの間ずっとずっと
僕が人生で苦しい時や葛藤している時に、瞑想しながらいつも聴いてきた曲
の1つです。
意味は "闘牛" において MATADOR が、華麗に美しく、牛を仕留めるまでの
流れのことなのですが、華麗な衣装に身の振る舞いなどには魅了されるもの
がありますが、僕は動物が好きなので闘牛には反対です。
この曲を聴いていると、華麗な振る舞いも目に浮かんできますが、罪のない
動物を殺める苦しみと動物の苦しみも感じます。
競技としても、芸術としても、伝統だとしても、生きた動物を殺めるなんて
僕には苦しいものでしかないです。
MY DREAM IS STILL ALIVE
ROUGH BOY