
おはようございます。和田です。
8月の中旬から話題になっている『イエス・キリストのフレスコ壁画』がネットで起こるムーブメントを象徴しているので紹介したいと思います。
まず初めに事件の概要を説明します。
スペインのSanctuary of Mercy Churchという教会に、約100年以上前に描かれた「Ecce Homo(この人物を見よ)」というイエス・キリストのフレスコ壁画がありました。
この壁画は湿気のせいで、ぼろぼろ崩れ始めていました。絵に歴史的価値は無いようですが、地元住民にとって非常に愛着がある作品でした。
それを見て、地元に住む80代の女性、Cecilia Gimenezさんが教会の許可がないまま、自らキリスト壁画修復作業を行いました。
彼女は善意のもと修復を行いましたが、元の作品からはるかにかけ離れた姿になってしまったのです。
その絵があまりにもシュール(難解で奇抜)であったため、全世界で話題になりました。
当然、地元住民から苦情が殺到し、作品を収蔵している教会運営者も怒っているのですが、修復後のシュールな壁画人気が沸騰し、世界中のメディアから取材が殺到しました。
地元には観光客が写真撮影に殺到し、グッズ販売など壁画騒動での便乗商売も始まってゆきました。
インターネット上でも『イエス・キリストのフレスコ壁画』を使ったグッズが販売されたり、コラ(創作的改変の加えられた写真画像。コラージュが語源)が大量に生まれ始めました。
ちょっと味がある『イエス・キリストのフレスコ壁画』に、元に戻さないで欲しいとの嘆願書が2万人近く集まっているという話もあります。一連の騒動に真面目な人もいるかも知れませんが、多くは悪ノリだとも言えます。
小さな町で起こった些細な事件が世界中を駆け廻っている現象がネットで起こるムーブメントを象徴しています。
嵐のように巻き起こった一連の騒動も、数か月もすれば、一気に沈静化しているはずです。
なれなら、情報は、次々と生まれ陳腐化してゆくからです。
ちなみに元の絵は↓
