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妄想劇場

現実逃避の日々

ユウナ  「家出娘うちに帰る----こんな気分なのかな。

       ビサイドへは旅立ってから初めて帰るんだ。」


ユウナ  「緊張しちゃうな。」

リュック  「なーんにも言わないで飛び出しちゃったもんね。」

ワッカ  「まったくだ。」

リュック  「あ!」

迎えてくれたのはワッカだった。

ワッカ  「村中大騒ぎだったんだぞ。」

ユウナ  「・・・・・ごめん。」

ワッカ  「ま、元気そうでなによりだ。」

ワッカはやさしく微笑んだ。

そしてパインに気づいた。

ワッカ  「ツレか?」

ユウナ  「あ、パインっていうの。一緒にスフィアを探してるんだ。」

パインは軽く頭を下げた。

ワッカはユウナたちを村に迎え入れてくれた。

ワッカ  「スフィアハンターか・・・。

      噂は聞いてる。だもんで実はあんまり心配してなかったんだ。

      しっかしなんちゅうか・・・、だいぶ雰囲気変わったなあ。」

ユウナは照れたように笑った。

リュック  「ワッカは相変わらずだね~、ぷにぷに。」

リュックはワッカのおなかを突いて言った。

ワッカ  「やめれって。

      俺だってもう父親になるんだし、カンロクあった方がいいんだよ。」

ユウナ  「産まれそうなの?」

ワッカ  「おう!」

嬉しそうに答えるワッカ。

リュック  「ワッカがお父さんかあ・・・・。」

ワッカ  「オレも全然実感わかねえけどな。

      ・・・・・なあ、父親ってのは、どんな顔して子供を迎えりゃいいんだろうな?」

リュック  「自分の親をお手本にするとか。」

ワッカは空を見上げて言った。

ワッカ  「なーんも覚えてない。俺が小さい頃、『シン』にな。」

リュックは下を向いた。

ユウナ  「スフィアも残ってないんだっけ。」

ワッカ  「ああ。なーんも・・・・・・・あ。」

ワッカは一人考え込んだ。

リュック  「どうしたの?」

ワッカ  「・・・・・なんでもねえよ。

      それより、あれだ。おまえらルーにも顔見せて安心させてやってくれ。頼むぞ!」

そう言うとワッカは村を歩きながら何か考え事をしていた。

ユウナたちはワッカのうちに入った。

ルールー  「おかえりなさい。」

ユウナ  「ただいま、ルールー。」

リュック  「ねえねえ、赤ちゃんは?もうすぐ産まれるんでしょ?」

待ちきれないリュックはルールーにすり寄る。

ルールー  「まだよ。ワッカひとりで先走ってるだけ。」

リュック  「なーんだ・・・・。」

残念そうに唇を尖らすリュック。

ルールー  「それよりどう。少し歩かない?」

ユウナ  「大丈夫?」

ルールー  「少しは動いた方がいいの。行きましょう。」

ルールーはゆっくりと立ち上がった。


ユウナたちは高台まで歩いた。

ルールー  「さ、聞かせて。何も言わずに出て行った理由。」

ユウナ  「これなの。」

ユウナはスフィアを差し出した。

ルールー  「例のスフィアね、ワッカから聞いてる。」

ルールーはスフィアを再生した。

映っていたのは牢獄だった。

牢獄に入っている男の子がティーダに似ていて、必死に出してくれるように懇願していた。

ルールー  「確かに似ているわね。少し雰囲気は違うけど。」

リュック  「キマリがガガゼト山で見つけたんだって。」

ルールーはスフィアをユウナに返した。

ルールー  「何かわかったの?」

ユウナ  「なんにも・・・・・。

       でも、まだ調べてないところ、たくさんあるんだ。」

ルールー  「楽しそうじゃない。自由にあちこち飛び回って。」

ユウナ  「うん、楽しい。こういう旅、初めてだし。」

嬉しそうに答えるユウナ。

ルールー  「私がいないから羽を伸ばせるってわけ?」

ユウナ  「かもよ。」

ルールー  「言ってくれるじゃない。

         頑張ってね。」

ユウナは頷いた。

ルールー  「ただ、ユウナは自分の立場を忘れないで。」

不思議そうにルールーを見つめるユウナ。

ルールー  「『シン』を倒した大召喚士ユウナ。その名前、利用されないように。」

ユウナ  「大丈夫。もう誰にも利用されたりなんかしない。」

ユウナの真剣な表情にルールーは頷いた。

ルールー  「あ。」

ユウナ  「ん?」

ルールー  「・・・・・動いた。」

ユウナ  「ほんと!?」

リュック  「触らせて!」

駆け寄るリュック。

ユウナたちはしばらく話した後、村に帰った。

ルールー  「せっかくだから今日は泊まっていけば?」

ユウナたちはルールーの誘いにのることにした。




次の日、ユウナが目覚めるとワッカの姿がなかった。

ルールー  「おはよう。」

ユウナ  「あれ?ワッカさんは?」

ルールー  「夜明けに出かけたわ。洞窟がどうこう言ってたわね。」

リュック  「洞窟?何しに行ったんだろ?」

ユウナ  「様子、見てこようか?」

リュック  「魔物も出そうだもんね。」

ルールー  「悪いわね。あの人が魔物にやられるとは思えないけど、隠し事なんて珍しいからそっちが心配ね。」

ルールーは笑いながらユウナたちを見送った。




ユウナたちは村はずれの洞窟に入った。

入ってすぐにワッカを見つけた。

ワッカ  「どうした?」

ユウナ  「ワッカさんの様子見に。」

リュック  「この洞窟になんかあんの?」

ワッカ  「まあ、そんなところだ。

      いや、ここだって決まっちゃいねえ。もしかしたらって思っただけでよ。

      何にもねえかもしれねえし、やっぱりあるかもしれねえし・・・・。

      なんせ、古い話だからよくわからねえ。」

一人で自問自答のようなワッカにパインが言った。

パイン  「ここに何かがあるかもしれない。それを確かめに来た・・・・・と。」

ワッカ  「ああ。でも確かめたいような、確かめたくないような・・・。」

リュック  「あ~もう、はっきりしないな~。

       ね、なんなのさ?」

ワッカ  「まあ、その、なんだ。古いスフィアがあるかもって話だ。」

リュック  「スフィア!?どんなスフィア?」

ワッカ  「スフィアは・・・・・スフィアだよ。なんだっていいじゃねえか。」

ワッカは誤魔化した。

パインが先へ進もうとした。

ワッカ  「お、おい?」

パイン  「私たち、スフィアハンターだから。」

ユウナ  「あ。」

リュック  「いただいちゃおう!」

ユウナ  「スフィアハンター・カモメ団!」

リュック  「ミッション・スタート!」

ユウナとリュックは走ってパインの後を追った。

ワッカ  「カモメ団ねえ・・・。」

ワッカはただユウナたちの背中を見つめていた。


ユウナたちは洞窟を進んだ。

奥にオレンジ色に輝くスフィアがあった。

ユウナが手を伸ばそうとしたその時、後ろからうなり声が聞こえた。

パイン  「スフィアに魔物はつき物か。」

ため息をついてパインは構えた。


魔物を倒して、改めてスフィアを取る。

ユウナ  「カモメ団、いただきます!」

そして笑いながらワッカの元に向かった。

ワッカ  「どうだった!?」

リュック  「あったあった!」

ユウナ  「見てみようか。」

ユウナはスフィアを再生した。

映っていたのはビサイドの様子だった。

リュック  「これ?」

ワッカ  「・・・・いや、違うな。」

ワッカは苦笑いをした。


村への帰り道でワッカが話した。

リュック  「結局、何のスフィアを探してたわけ?」

ワッカ  「そりゃあ、俺たちの両親だ。チャップはそう言ってた。」

リュック  「チャップって・・・・あ!ワッカの弟だ!」

ワッカ  「討伐隊に入ってたけど、今は異界の住人だ。

      チャップが生まれてすぐ、両親が『シン』にやられた。

      オレも小さかったから二人とも親の顔は憶えてない。

      でもよ、ガキの頃、兄弟ゲンカしてたらチャップが言ったんだ。

      「父さんたちが映ったスフィアを見つけたけど、どこにあるか教えてやらない」ってな。」

ユウナ  「チャップさんに聞かなかったの?」

ワッカ  「弟に頭下げて聞くのが嫌でな。意地張って・・・・・・・それっきり忘れてた。

      でも、昨日おまえらと話してたら思い出したんだ。

      あいつはよくここらで遊んでいた。この洞窟で見つけたのかもしれない。

      そんで来てみたんだけど・・・・、急にモヤモヤしちまってよ。」

リュック  「なんで?」

ワッカ  「俺、親の顔を勝手に想像してたんだ。強そうで、優しそうな顔をよ。

      つらい時とか、よくその顔を思い浮かべたもんだ。

      でも、本当の親は全然違う顔かもしれねえ。そう考えると、見るのが怖くてな。

      どうすりゃいいかわからなくて、おまえらが来るまでずっと悩んでた。」

リュック  「ワッカらしいねえ。」

ユウナ  「そのスフィアって島のどこかにあるのかな。

       私たちが探そうか?」

ワッカ  「いいっていいって!

      そういうの気にするのはもうやめた。

      昔のことにこだわってウダウダしてちゃいけねえよな。

      俺だって、オヤジになるんだし、もっとしっかりしねえとな。」

リュック  「頑張ってね、おとーさん!」

ワッカ  「おう!」

力強く拳を上げるワッカ。

ワッカ  「けどよ・・・。しっかりするっつうのはどうやったらいいんだろうな?

      しっかりした父親ってヤツのお手本が欲しいよなあ。」

リュックは肩をすくめて首を横に振った。

すると、飛空挺から通信が入った。

ダチ  「あのな、そろそろ戻れそうか?アニキがうるさくてかなわん。」

ユウナ  「うん、すぐに戻るよ。」

ユウナは空を見上げた。

アニキ  「待ってるよ~。」

ユウナたちはワッカとルールーに挨拶をして飛空挺に戻った。




もう一つのスフィアがあるザナルカンドに魔物警報が発令していたので、ユウナたちはドナたちに会いにキーリカに向かうことにした。



ユウナ  「死者の都、ザナルカンドを守っていた霊峰ガガゼト。

       祈り子さまたちが消えてしまってから、山を覆っていた雲も流れ始めて、隠されていた遺跡が発見されたんだって。」


飛空挺でガガゼトに到着。

その光景を見てユウナたちは驚いた。

ユウナ  「ねえ、岩が浮いてるよ。」

リュック  「あそこを通らなくちゃ・・・ってこと!?」

ダチ  「上まで運んでやるって。」

そして、ユウナたちは遺跡の上空からダイブした。

なんとかうまく着地したものの、一歩でも踏み外したらまっさかさまの場所だった。

ユウナは下を見た。

グラッと景色が一転する。

ユウナは足元をふらつかせ足場から落ちた。

リュック&パイン  「ユウナ!?」

慌ててリュックとパインが手を伸ばす。

しっかりとユウナの腕をつかみ必死で引き上げようとする二人。

飛空挺からの通信が入る。

アニキ  「ダイジョウブか~?」

リュック  「ダイジョばナイ!」

アニキ  「ダイジョばナイは間違い!ダイジョウブではナイと言え!」

リュック  「あ~、無視無視!」

アニキ  「リューック、返事は?」

パイン  「・・・・・一度シメる?」

リュック  「いいね、それ!」

アニキ  「返事!」

二人はアニキを無視して、せーのでユウナを引っ張り上げた。

大きなため息をつく三人。

ユウナ  「ありがとう。ちょっと危なかったよね。」

パイン  「ちょっと?」

あきれ顔のパイン。

笑ってごまかすユウナ。

アニキ  「返事~!!」

ユウナ  「はーい。もう大丈夫!」

アニキ  「ユウナ、リュックを頼んだぞ。」

ユウナ  「了解!」

ユウナたちはスフィアを目指して進んだ。

パイン  「行き止まりか・・・・。」

リュック  「まいったねえ。」

途中で行き詰った三人。

ふと、ユウナが壁のスイッチを発見する。

ユウナ  「この機械、動くかな?」

スイッチを押すユウナ。

エレベーターが動き出しゆっくりと下降した。

ユウナ  「大丈夫かな、これ?」

半分くらい移動したところで、突然エレベーターが止まった。

そして、再び動き出したかと思うと、急降下し始めた。

三人はただ叫ぶしかなかった。

一番下まで落ちて、エレベータージは止まった。

ユウナ  「止まった・・・・・。」

ここで、また飛空挺から通信が入る。

アニキ  「どうした?ダイジョウブか!?」

ユウナ  「いたた・・・・。ダイジョばナイかも。」

アニキ  「ダイジョばナイ~?すぐ行く!」

リュック  「・・・・・・・・ヒイキだよ。」

三人はなんとか動きだし、先へ進んだ。




遺跡の前まで来ると、後ろで声がした。

ユウナ  「誰!?」

見ると、ルカで会った三人組だった。

ルブラン  「ル、ルブランだよっ!覚えておきな!」

ユウナ  「ああ、あのどろぼう。」

ルブラン  「なんてこと言うんだ。これだからシロートは・・・・・。」

小声でリュックがささやく。

リュック  「構うと面倒だからテキトーに。」

ルブラン  「そこの!聞こえたよ!

        だからシロートはヤなんだよ。

        本物のスフィアハンターってもんを全然理解できていない。」

パイン  「私たちをつけてきたくせに、えらそーに。」

ルブラン  「つけてなんかないっ!偶然だよ、偶然!」

慌てて弁解するルブラン。

ウノー  「お嬢の言うとおり。」

サノー  「こいつらをつけて正解でしたね。」

後ろからやってきたウノーとサノーが言った。

ユウナたちはクスクスと笑いだした。

ルブラン  「笑うんじゃないよ!」

ルブランたちはユウナたちに向かってきたが、やっぱり返り討ちとなった。


ルブラン  「ふん!手加減してやってるのに、調子に乗るんじゃないよ!」

そう言うと、ルブランたちは煙玉を投げた。

一面煙だらけになり、ユウナたちはむせた。

ユウナ  「ずるい!」

リュック  「ヒドイよ、コレ~!?」

パイン  「シメてやる。」

ユウナたちは煙にまぎれて先を行くルブランたちを追う形となった。

途中、ウノーやサノーが邪魔してきたが、それをかわして先を急いだ。

スフィアが近くなるにつれ、足場が悪くなってきた。

ユウナたちは気をつけながら進んだ。

スフィア直前で、ルブランたちを見つけた。

足を踏み外したのか、三人で必死になってしがみついていた。

ユウナたちは黙ってそれを見ていた。

ルブラン  「じろじろ見るんじゃないよ!」

ユウナたちはルブランたちをほっといて、遺跡の奥に進んだ。

スフィアのある部屋の手前で、見上げると魔物がユウナたちを見下ろしていた。

リュック  「やっぱりいると思ったんだよね。」

パイン  「来るよ!」

魔物はユウナたちめがけて降りてきた。

ユウナたちは魔物を倒すと、スフィアの部屋に入った。




オレンジ色に輝くスフィアがユウナたちを待っていた。

ユウナ  「やった!」

すると後ろからルブランたちがふらふらになりながらついてきた。

ルブラン  「ふん、あたしにはわかるよ。そのスフィアはスカだね。

        カモメ団にはお似合いさ。」

そう言ってルブランたちは帰っていった。

リュック  「若さの勝利!」

ユウナ  「では、いただきま~す♪」

ユウナは取ったスフィアを高々と掲げた。




外に出ると、飛空挺が迎えにきていた。

リュック  「アニキ!任務完了!」

ダチ  「アニキそっちで会わなかったか?」

三人は不思議そうに飛空挺に戻った。




ユウナたちが戻ると、操縦室でアニキが横になっていた。

ダチ  「ユウナたちが危ないってんで、いきなり飛び降りやがってな。」

シンラ  「このザマだし。」

リュック  「無事なんでしょ?ほっとこほっとこ!」

パイン  「スフィアの解析、頼む。」

シンラ  「ちょっと待って。」

パインはシンラにスフィアを渡した。

ユウナはアニキのそばによった。

アニキ  「うーん・・・・。」

ユウナ  「ありがとう、アニキさん。」

アニキ  「・・・・・どうってことない。」

ユウナ  「ムリしないで。」

アニキ  「・・・・リーダーだからな。」

そう言いながらユウナに両腕を伸ばし始めた。

リュック  「キック!」

すかさず、リュックが蹴りを入れる。

今度は本当に苦しむアニキ。

シンラ  「スフィア見る?もう解析できてるし。」

シンラの言葉に集まるカモメ団。

映っていたのは、1000年前のザナルカンド。

ユウナ  「貴重なスフィア?」

リュック  「残念なスフィア・・・・・。」

パイン  「スカ。」

そう言って、みんな散っていった。

すると、また、警報が鳴った。

リュック  「おっ!」

ダチ  「情報だ!カモメ団構成員は配置につけ!」

早々と動き出す室内。

ダチ  「おい、いつまでやってんだ!」

まだ寝ていたアニキにダチが一喝する。

アニキ  「わるかったな。」

しぶしぶ起き上がって元気に操縦席に座るアニキ。
ユウナ  「どんな情報?」

ダチ  「お待ちかねのお宝スフィア情報だ。

     ビサイド島に少なくとも一個!ザナルカンド遺跡にも最低一個だ!」

リュック  「ね、どこ行く?」

ユウナたちはワッカとルールーのいるビサイドへ向かうことにした。

ルカ、スタジアム。

観客で埋め尽くされた会場のライトが消え、歓声が上がる。

それと同時に会場の外で侵入を謀ろうと警備員を倒す二人の女の子、リュックとパイン。

二手に分かれて、一人が合図する。

リュック  「ユ・リ・パ、レディ。ミッション、スタート。」

会場ではたくさんのスポットライトが中心のステージを照らす。

そして、場内のカウントダウンで音楽が鳴り出す。

ステージ上にユウナが現れる。

ユウナは両手を上げ、歌姫の衣装に着替えた。

マイクを持ち、歌いだすユウナ。

会場は大興奮。

その混乱に乗じて侵入者二人はステージへ接近する。

途中、気づいた警備員も簡単に倒した。

そして、曲が終わり、パッと暗くなった瞬間を狙ってステージに上がる二人。

リュック  「あれ、返しなさいよ!」

ユウナ  「ふん!おまえたち!」

ユウナの合図で男戦闘員が二人現れた。

ユウナ  「あたしのステージで踊っていきな!」

パイン  「ついてこられるのか?」

リュックとパインは、ユウナと男戦闘員たちをなんなく倒した。


パイン  「まだまだ踊り足りないな。」

ユウナ  「残念。ここで終演さ。」

そう言うと、ユウナは閃光弾を出して逃げ出した。

リュックとパインは慌てて後を追った。

リュック  「待て~!」

しかし、戦闘員が邪魔をして途中で見失ってしまった。

リュック  「どこだ、こら~!」

サノー  「こっちだよ、娘さん。」

後ろから声がした。

銃を持った男がやってきた。

そして、前からはがたいのいい男が笑いながらやってきた。

ウノー  「ダハハハハハ!ミッション終了!」

挟み撃ちだ。

リュック  「まずっ!?」

下唇をかむリュック。

パイン  「こっちだ。」

パインの誘導で3番ポートに逃げる二人。

二人を笑いながら追いかけるウノーとサノー。

すると、ウノーとサノーの足元に銃弾が打ち込まれた。

振り返ると、ユウナがいた。

ユウナは銃をぶっ放しながらウノーとサノーの頭上を飛び越えた。

リュックとパインはユウナのそばに寄り、ウノーとサノーに向かって構えた。

そして、一気に倒した。

サノー  「やられた~。」

ウノー  「お嬢~。」

そして、現れたのは、さっきステージで歌っていたユウナだった。

にせユウナ  「死んじまうみたいな声出すんじゃないよ。」

ウノーとサノーはにせユウナの後ろに下がった。

にせユウナ  「しつこいねえ。」

ユウナ  「返して。」

リュック  「リザルトプレート、返しなさいよ!」

にせユウナ  「しつこい上にケチだねえ。」

ユウナ  「返しなさい。」

構えるユウナたち。

にせユウナ  「はいはい。返すよ。」

にせユウナはリザルトプレートをユウナたちに投げた。

そして、元の姿、ルブランの姿に戻った。

ルブラン  「もう一度奪い取るだけさ!」

そう言って向かってきたが、ユウナたちはルブランを倒した。


ルブラン  「今度会ったら泣かせてやる!」

リュック  「逃げるな~!」

逃げる三人を追いかけようとするリュック。

パイン  「リュック。」

パインに呼ばれ、振り向くと、リザルトプレートで歌姫の衣装を着たユウナが踊っていた。

ユウナ  「あ、あれ!?え?」

リザルトプレートをはずして、ダンスを止めた。

そして、飛空挺がユウナたちを迎えに来た。




ユウナ  「身体が勝手に動き出して・・・・怖かった。何が起こってるのかわからなくて。

       でも、踊ってるうちにいつの間にか・・・・・。」

リュック  「ユウナ、楽しそうだったよね~。」

ユウナ  「うん。誰かの楽しい気持ちが流れ込んできたみたいな・・・。」

飛空挺で嬉しそうに話すユウナ。

シンラ  「リザルトプレート使うとそういうことあるし。

      スフィアに映ってる人の気持ち、入ってきちゃうみたいだし。」

機械をいじりながら、アルベド族の子供が言った。

シンラはアルベド族の天才少年。

リュック  「なんか、危なくない?」

シンラ  「なんとも言えないし。」

ダチ  「おまえが作ったんだろうが。」

アニキの友達のダチが言った。

シンラ  「僕まだ子供だし。」

すると、アニキが咳払いをした。

アニキ  「ユウナのダンス、俺も見たい!」

ユウナ  「・・・・・・高いよ?」

アニキ  「そうなのか・・・・。」

パイン  「本気?」

アニキ  「違うのか・・・・・。」

がっくりと肩を落とすアニキ。

と、突然警報が鳴り出した。

アニキ  「情報だ!カモメダン、配置につけ!」

一斉に動き出す室内。

ダチ  「ガガゼト山で発見された遺跡でお宝スフィア反応だ!」

リュック  「やった♪」

アニキ  「ガガゼトへしゅっぱーつ!」




ユウナ  「きっかけはキミが映ったスフィアを見たから。

       キミかもしれないし、似ているだけかもしれない。

       他にもそんなスフィアがあるかも----ってリュックたちのカモメ団に入ったんだ。

       カモメ団っていうのはスフィアハンターで、スフィアハンターっていうのは----こんな感じ。

       スピラを飛び回って、とても楽しいです。」

       

やりこみまくって終わらせたFF-X。

ちなみに、プレイするのは2回目。

実は、ザナルカンドまで50時間弱しかかからなかったのに、そっから実際にエンディングを迎えるまでにプラス110時間かかってる。

かかってるというよりは、かけたにひひ

今、彼らは最強という称号を手に入れています。

実際にストーリー上では出てこないのですが、ちゃんと、すべてを越えし者も楽々倒せたりします。

オーバードライブタイプも全部覚えました(これが一番厄介だった)。

スフィア盤も全部埋まってます。

おかげで、攻撃力、魔力、攻撃防御、魔法防御、すばやさにおいては最高値になっています。

HPも6万強です。

強すぎです。

で、シーモア最終異体なんか、一撃だったりするわけですよ。

シーモアの「・・・ばかな。」というセリフに対して、「こっちが言いたくなるよ!」とつっこむ事態となりました。

そう考えると、ジェクトは3発だったので、やっぱり強いなぁと思ったりしました。

あ、エボン=ジュは召喚獣に乗り移ってやられまくってたので、一撃ですニコニコ


さてさて、散々泣かせてもらったFF-X。

ティーダの想いは痛いくらいに切ないです。

同時に、個人的にリュックの想いも大好きです。

ので、アルベドのホームでのシーンは何回見ても泣けます。

ルカシアターでは見れないので、直前をセーブしてあるくらい好きです。

あと、マカラーニャ湖でのキスシーンの前でもセーブしてあります。

その後の手をつなぐシーンが見たくて。

しかしながら、やっぱりエンディングは切なさ全開です。

ティーダが消えるってわかってから、ユウナとティーダは話していないわけで。

どんな想いでユウナがいたのか考えると・・・・しょぼん

そして、もう触れられないことを象徴するすり抜けシーン。

あれはキツイ。

ティーダが後ろから抱きしめるけど、結局アレも抱きしめてるように見えるってだけだろうしね。

あぁ、泣けてきた。

最後を書くのに3回エンディング見たし。



さてと、これ、X-2に続くわけなんだけど、次はあっという間に終わらせる予定。

途中、関係ないのはすっとばすからね。

それいけ~!!

ティーダとユウナが幸せになってくれるといいな♪


飛空挺に戻ってからも、ユウナは甲板の上で異界送りの舞をした。

シンは力なく墜落しながら爆発した。

シンの消滅とともに、スピラ中から歓声が上がった。

でも、ユウナに笑顔はなかった。

召喚獣も消えていった。

寺院の祈り子たちもただの石像になった。

もちろん、ガガゼトの祈り子も。

ふと、ティーダは自分の体が透けてきていることに気づいた。

ユウナもそれに気づいた。

ティーダ  「オレ、帰らなくちゃ。」

言葉にならず、首を横に振るユウナ。

ティーダ  「ザナルカンド案内できなくて、ごめんな。」

思いっきり首を振るユウナ。

ティーダはみんなの顔を一通り眺めた。

ティーダ  「じゃあな!」

ワッカ  「おい!」

リュック  「また会えるんだよね?ねえ!?」

ティーダは甲板の先へ向かった。

ユウナは走った。

キマリ  「ユウナ!」

それに気づいて振り向き、ユウナを受け止めようとするティーダ。

しかし、両手を広げたユウナはティーダをすり抜け、倒れた。

ティーダもユウナもその場で涙を落とした。

みんなも何も言えずただ見つめていた。

ユウナはゆっくりと立ち上がり、涙を見せないように背を向けた。

ユウナ  「ありがとう。」

それを聞いてティーダはそっと近寄り、後ろからユウナを抱きしめた。

そしてそのままユウナをすり抜け、走り出した。

ティーダは甲板から飛び降りた。

消えながら、ブラスカ、アーロン、ジェクトが見えた。

ジェクトはティーダに手を伸ばし、ティーダはその手をたたいた。




ピーーーッ!

ピーーーッ!

ユウナの指笛がルカの港から響く。

ルールー  「ユウナ・・・・そろそろ・・・・。」

スタジアムへ向かうユウナ。


演説台にたち、ユウナの演説が始まった。

ユウナ  「多くの・・・・、数え切れない犠牲がありました。

       何をなくしたのかわからないくらい、たくさん・・・・なくしました。

       その代わり・・・、もう『シン』はいません。もう、復活もしません。」

会場から歓声が上がる。

ユウナ  「これから・・・、これからは、私たちの時代、・・・だよね。

       不安なこと、いっぱいあるけど、だけど、時間もいっぱいあるから・・・・。

       だから、大丈夫だよね。力をあわせて一緒に歩けるよね。」

ユウナは後ろにいるワッカたちを見た。

みんなやさしく頷いた。

ユウナも笑って応えた。

ユウナ  「・・・・・・・・一つだけ、お願いがあります。

       いなくなってしまった人たちのこと、時々でいいから、・・・・・・思い出して下さい。」

多くの歓声が響き、ユウナは微笑んで空を見上げた。