ユウナ 「ロンゾ族は変わらずこのガガゼト山に住んでるよ。
そしてキマリが長老になって、一族をまとめているんだって。
でも山はずいぶん静かになったみたい。
この山を登ろうとする召喚士はもういないから・・・・かな。」
ユウナは真っ先にキマリに会いに行った。
ユウナ 「キマリ!」
キマリ 「ユウナ、元気そうだ。キマリは嬉しい。」
リュック 「キマリは元気?長老様ってどんな気分?」
キマリ 「長老は難しい。キマリは悩んでいる。」
と、そこへ山の方から若いロンゾが下りてきた。
ガリク 「長老。リアンとエイドがいない!
子供たちは御山を下りた。長老のツノを探しに行った!」
ユウナ 「何があったの?」
キマリ 「リアンとエイドはロンゾの未来を担う子供。
キマリの折れたツノを元に戻す方法を探すと言っていた。」
心配そうに顔を曇らせるキマリ。
ガリク 「キマリが長老らしく振舞えばこんなことにはならなかった。」
キマリ 「そうかもしれない。」
リュック 「キマリ・・・・・。」
ガリクは腹を立てたままその場を立ち去ろうとした。
ガリク 「大召喚士ユウナ、お目にかかれて光栄だ。」
ユウナ 「はじめまして。」
ガリク 「ユウナはスピラを救った。だが、ロンゾはまだ救われない。」
ユウナ 「あの・・・。」
ガリク 「ふん。」
ガリクはそのまま立ち去った。
キマリ 「リアンとエイドが心配だ。しかしキマリは御山を離れられない。
ユウナ、二人を見つけたらガガゼトに連れ戻して欲しい。」
ユウナ 「わかった。」
キマリ 「ロンゾの若者はグアド族への憎しみを募らせている。キマリは困っている。」
ユウナ 「キマリ・・・・。」
ユウナは心配そうにキマリを見つめた。
リュック 「ね、キマリ。ルブラン一味が来たって・・・。」
キマリ 「祈り子の断崖はロンゾが踏み込めない神聖な土地。汚されないかキマリは心配だ。」
ユウナ 「調べてもいいかな?」
キマリ 「ユウナたちならキマリは何も心配しない。」
キマリは快く通してくれた。
ユウナ 「この先か・・・。」
祈り子の断崖につくと、上に登る足場がいくつかあった。
見上げて思わずリュックがため息をつく。
リュック 「もしかして、これ登るの~?」
パイン 「ロンゾが近寄らないわけだ。」
と、その時だった。
ユウナ 「あっ!」
ルブラン一味の姿が見えた。
ユウナたちは急いで後を追ったが、途中で見失ってしまってしまった。
右往左往しながら頂上付近まで来た時、小さな洞窟があった。
抜けると、先はなく、一歩ふみはずせば下に落ちてしまうようなところだった。
ふと、下を見ると温泉が湧いていた。
そして、ルブラン一味の女戦闘員がいた。
女戦闘員A 「ふう・・・・・いい湯だったわ。こんなところに温泉があるなんてね~。」
女戦闘員B 「でもさ、ここって一応ロンゾの聖地でしょ?ちょっとやばいんじゃない?」
女戦闘員A 「なに?たたりでも怖いってわけ?
そんなのルブラン様に比べたら全然よ。」
二人は笑っていた。
そこへウノーがやってきた。
ウノー 「こら!おまえら、さぼってたろ!」
女戦闘員A 「いえ、その、任務に備えて英気を養ってたわけでして・・・。」
女戦闘員は慌てて言い訳をしていた。
ユウナたちは笑いをこらえながら様子を見ていると、急に足場がくずれて3人は岩と一緒に温泉に落ちた。
ウノーたちはたたりだと思って叫びながら逃げていった。
ユウナ 「ここは?」
リュック 「温泉?」
パイン 「今の連中、ルブラン一味か?」
リュック 「あ~!忘れ物!」
見ると、女戦闘員の服がおいてあった。
リュック 「簡単に手に入っちゃったね。」
ユウナたちは笑った。
ユウナ 「せっかくだから、入ってく?」
リュック 「ロンゾの聖地で?」
パイン 「誰も見てないさ。」
ユウナたちは水着に着替えて温泉に入った。
ユウナ 「はあ・・・・いいねえ・・・・・。」
のんびり浸かっているユウナをリュックがニヤリと見た。
リュック 「・・・・・どれどれ?」
ユウナに忍び寄るリュック。
ユウナ 「なに?」
恥ずかしそうに体を隠すユウナ。
リュック 「ふーん・・・・。
ま、いっか。あたしの方がピチピチだもんね。」
自分の体を見て笑うリュック。
ユウナ 「失礼な!」
リュックは怒るユウナをよそに今度はパインに近づいた。
パイン 「来るな!」
お湯をかけて追い払おうとするパイン。
それでも近づくリュック。
リュック 「おっ♪ほほ~・・・・・。」
パイン 「シメるぞ。」
一通り眺めて、嬉しそうにユウナに話すリュック。
リュック 「実はパインってさ~!」
パイン 「シメる!」
立ち上がり構えるパイン。
リュック 「やるか~?」
リュックも構える。
ユウナ 「助太刀します!」
手を挙げてリュックの後ろに回るユウナ。
パイン 「さて・・・・。」
拳に力を入れるパイン。
リュック 「じょーだんだって!」
慌てて逃げようとするリュック。
ユウナ&パイン 「ダメ!」
3人は温泉の中ではしゃいだ。
すると飛空挺から通信が入った。
アニキ 「ユウナ、何してるんだ?」
ユウナ 「みんなで温泉入ってるよ。」
アニキ 「温泉!?
大変だ!俺もすぐそっちに・・・・・・。」
鈍い音が聞こえた。
ユウナ 「アニキさん?」
ダチ 「殴っといたから安心しろ。」
リュック 「んじゃ、出よっか。あたしのぼせそうだよ。」
笑いながらリュックが言った。
ユウナ 「生き返ったね~。」
温泉から出ると、女戦闘員たちが戻ってきた。
女戦闘員A 「戦闘服、返してもらうよ!」
女戦闘員B 「なくしたらルブラン様に叱られるんだから!」
ユウナたちに敵うはずもなく、女戦闘員はそこに倒れた。
断崖を下りようとすると、ウノーが現れた。
ウノー 「こらぁ!カモメ団っ!
いきなり降ってきやがって。ちょっとだけ驚いたぞ。」
パイン 「ちょっとの割りに戻ってくるまでずいぶん時間がかかったな。」
ウノー 「うるさーい!」
怒りにまかせて向かってくるウノーだったが、やっぱりユウナたちに負けて逃げていった。
ウノーが逃げると通信が入った。
アニキ 「こちらアニキ!様子はどうだ?」
ユウナ 「作戦成功!戦闘服、手に入れたよ。」
アニキ 「了解!迎えに行くぞ~!」
飛空挺に戻ると、さっそく戦闘服に着替えた。
ユウナ 「どう?」
アニキ 「カンペキだ!」
ほれぼれしながらユウナを見つめるアニキ。
リュック 「んじゃ、ルブランのアジトに。」
パイン 「借りを返す時が来たな。」
ユウナたちはルブランのアジトのあるグアドサラムに向かった。