【第8話のあらすじ】
脚本の最大の見せ場が使えなくなり、
急遽ストーリーを組み直すことに。
監督と何度も打ち合わせを重ね、
なんとか撮影準備は整った。
だが、撮影には
30人以上のエキストラが必要だった。
残された時間は、わずか2週間。
友人やネットで必死に募集し、
なんとか人数を集めることに成功する。
しかし――
その安心の裏で、
僕はある大事なことを見落としていた。
そのミスが、
撮影現場を大きく揺るがすことになる――
第9話
僕が見落としていたこと。
それは――
人を集めることに必死になりすぎて、
経歴をしっかり確認せずに募集してしまったことだった。
当然、個性的な人たちも多く集まる。
そのメンバーをまとめるだけで、
想像以上に時間がかかる。
だが、もう遅い。
今さら人を入れ替えることはできない。
このメンツで、やるしかない。
なんとか全体をまとめ、
ついに撮影が始まった。
そして――
驚いた。
撮影が、思っていた以上にスムーズに進んでいく。
このドラマ制作が始まってから、
初めて眉間にシワが寄らない瞬間だった。
撮影は二日間。
たった二日。
されど二日。
とてつもなく濃い時間だった。
まずは1日目。
まだ1日目なのか?
そう思うほどの密度。
この企画に賛同し、
力を貸してくれた人たち。
まるで神様のような存在だった。
その人たちがいたからこそ、
ここまで来ることができた。
そして――
1日目は、無事終了。
だが、
本当の運命の瞬間は、
2日目に待っていた。
続く。