「ママが一番大事なのは今も昔も変わってない」
聞いた瞬間怒りが頂点に達していました。
「あなたがなんの思い入れもないものに私は死ぬほど傷ついてるの!!」
「あのラインのどこを見たら私が一番大事ってわかるの?」
「こことここって指さして教えてよ。私、本当にわかってないから」
旦那はまた無言になりました。
自分でも感情的でめちゃくちゃ嫌な女になっている自覚はありました。
旦那は怒らせると理詰めで追い詰めてきたりモノに当たるタイプなので、普段ケンカになった時は言い過ぎないように気を付けていました。
でも、この時私は旦那を怒らせようとしていました。
極限まで怒らせて本音を言わせたかったんだと思います。
「たった数回帰っただけの付き合いで、申し訳ないってなに?」
「こんなことしてて相手の旦那さんに申し訳ないって思わないの?」
「おソロを断らないのもおかしいよ。私が嫌な思いするってわかってたよね」
「元カノと同じものを何も知らずに使ってた私の気持ちわかる?」
「それで大事にしてるって言えるの?」
ラインを読んだ時からずっと言いたかったことを一気にぶつけました。
「おソロっていっても俺にとってはただの万歩計だったんだよ…」
なんでそんな言い訳が通用すると思えるのか謎でした。
「あのね、思い入れがあるとかないとかじゃなくて、わざわざおそろいの物買ってる時点でおかしいんだって。なんでわからないの!!」
「私が同じことしたらって想像してみてよ。元カレに大好きって毎日毎日ラインして、おソロで買ったもの握りしめて寝て。あなたの隣で!想像できる⁉」
目をつむってうなりだした旦那。ですが、想像できていないのは分かっていました。