共同参画や育参、WLB等は為政者や国民に耳あたりがよいが、「少子化に歯止めをかけるという観点からは実効性がないスローガンである。こうした「都合のよい虚偽」を捨てて、出生率を巡る「不都合な事実」に目を向けなければならない、という。背後にある上方婚願望のタブーに切り込んでいる点もおっしゃる通りだ。
「もはや、打つ手なし! ?巨額の税金が投入されてきた少子化対策。それでも改善されないのはなぜ?」にちゃんと答えた良書から学ぶものは多い。

 男女共同参画社会、WLB、男の育参、地方創生・・・霞が関で決まる少子化政策は予算獲得には長けている。まず、直接の恩恵を受けるのは、代理店、業者など官業下請けビジネスのプロが中心かもしれない(私の自説)。

 起業家など政策の新の効果を見極める必要があり、赤川さんのこの力作はマーケッターに不可欠な本だ。


なお、下記の問いはほとんどノーだろう。

これは逆パレートの法則ともいえそうだ(8割の政策は一般には効き目がない)

 女性が働けば、子どもは増えるのか?
 希望子ども数が増えれば、子どもは増えるのか?
 男性を支援すれば、子どもは増えるのか?
 豊かになれば、子どもは増えるのか?
 進撃の高田保馬―その少子化論の悪魔的魅力
地方創生と一億総活躍で、子どもは増えるのか?


高田保馬にも切り込み、女傑の上野氏が引退した後の本郷社会学本の傑作、山田昌弘先生との続編共著を期待したい。人口動態に影響をうけるすべての起業家の必読書といえる。 少子化対策は無効であり、少子化の市場縮小社会を生き抜かなければならないマーケッターは「ハイパガミー」でレバレッジせよ!