「ふじさん ファミリー」(宮西達也)
壮大なスケールのあの日本一の山「富士山」がなんと家族になっている絵本。
父ちゃん、母ちゃん、兄ちゃんに赤ちゃん。みんな富士山w
あらすじ
主人公の僕は「ふじさんしろう」。
パパは日本一の「ふじパパ」。
ママは日本一のママ「ふじママ」。
ママにはもうすぐ子供が生まれる。
さんしろうは、パパから「おまえは日本一のお兄ちゃんになるんだよ」と言われる。
何日か経って、めでたくかわいい女の子が生まれる。
ご近所の山たちにも可愛がられ、みんな赤ちゃんに夢中。
段々、さんしろうは、妹の赤ちゃんに嫉妬してくる。
赤ちゃんのお世話で少し疲れているママに、さんしろうは甘えようとする・・
しかし、さんしろうの我儘ぶりにママの激高した雷が落ちる・・・
さんしろうは泣きながら飛び出して行ってしまう。
夜になってもさんしろうは戻らない・・・
パパが帰ってきても、さんしろうは戻らず、ご近所の山々と一緒に探すことになる・・・
ママはさんしろうの家出に責任を感じて、涙を流していた。
皆で探していると、草むらの中で「ママ、ごめんね・・・」と寝言を言っているさんしろうを見つける。
その目には涙をいっぱいためていた・・・
息子を探すのを手伝ってくれた山々に、ふじパパは頭を下げる。
感想
富士山の家族を描こうと考えた発想が凄い。
子供が親とぶつかることはよくある。特に下の子に嫉妬することも多い。
そんな子供を、ご近所さんと一緒にみんなで探しに行くっていうのが、近所付き合いの強かった昭和の良き日という感じで、心温まった。
山を擬人化した点がユニークだし、ストーリーも温かい家族のエピソードで、とても良い絵本だった。
作者さん情報「みやにしたつや」さん
"1956年静岡県生まれ。日本大学芸術学部美術学科卒業。「きょうはなんてうんがいいんだろう」(鈴木出版刊)で講談社出版文化賞絵本賞を受賞。「パパはウルトラセブン」(学研刊)などでけんぶち絵本の里大賞を受賞。「おとうさんはウルトラマン」(学研刊)などの作品がある。 「ティラノサウルス」シリーズ初の幼年童話!"
(引用 : 絵本ナビ「宮西達也」)

