こんにちは
京都の朗読家 馬場精子です
1日出かけておりましたが、昨日は風が強く寒い日でしたね。そして今日は、一日中レッスンです!夜はオンラインです。
さて、志賀直哉が1929年から9年間、家族と暮らしていた旧居を伺いました。志賀直哉と言えば『城崎にて』『小僧の神様』などでも有名ですが、この奈良に建てられたお家は、志賀直哉が自ら設計した家です。(現在は奈良学園が管理をされているようです)
まずは2階。この部屋は書斎です。とても明るい部屋で、庭も見え、居心地が良さそうです。この部屋で『暗夜行路』を完成させたということです。
ここは客間です。作家の谷崎潤一郎から贈られた観音像が置かれていたそうです。また小林多喜二が泊まったことがあり、「作者はどういう傾向にしろ純粋に作者であることが第一だ」と思う。という多喜二宛の長文の手紙も遺っていたそうです。
若草山の山焼きなども見えたそうです。鳥の声しか聞こえないとても素晴らしい環境です。
こちらは一階の書斎です。2階の書斎に比べて暗いですが、志賀直哉は、若い頃はこういった部屋を好んだそうです。後になり、夏はこの部屋で、冬は2階の書斎で仕事をされたとのことです。
こちらはお茶室です。志賀直哉自身はお茶を嗜むということはなかったようですが、お嬢さんたちのために造られたようです。
お茶室からのお庭です。
こちらは洗面室。向かって左に脱衣室、みきがわに浴室があります。五右衛門風呂だったそうですよ。
このシャワーは、冷水のみ!
お台所に移動します。よく考えられた素晴らしいキッチンでした。こちらは冷蔵庫。
流しも広いですね。
向こうはダイニングルームです。どちらからも食器が取れますね。
ダイニングルーム横のサンルームへもお台所から行くことができます。
ダイニングルームはリビングルームとしても。左手に見えるのはソファです。
続きはまた…
馬場精子の朗読CD
『KO・TO・BA vol.1 〜宮沢賢治をよむ〜』
「やまなし」「注文の多い料理店」「よだかの星」
『KO・TO・BA vol.2〜セロ弾きのゴーシュ〜』