昔読んだ気がするな。程度の記憶しかなかった為、書店で手に取った際に是非読まなければという衝動に駆られた。
なぜこのような衝動に駆られたかは定かでは無いが、十代には半ば強制的に読書した思いしかなく、今なら楽しめるのではと感じた想いがおそらく背を押したのだと考える。

内容は多くの方は記憶にあると思うが、主人公である溝口は父である僧から常に、金閣寺はもっとも美しいと言い聞かせられ育つ事となる。
溝口の特徴としては吃音によって思った通り人に伝えることができないハンディを背負って、コンプレックスを持ちながら青春を謳歌する事ができず、そののちに父の紹介で金閣寺にて修行生活を始めることとなる。
常に金閣寺ほど美しいものは無いと言われ育ったが実際に目の当たりにすると想像していたほどでないと悟る。
彼は戦中において空爆や詩に対して独特な感覚を持っていた。

溝口の友人であった鶴川の明るさや後の自害。柏木とのコンプレックスに対しての共有や、障害を逆手にとり高貴な女性をものにする"心の支配"を操る術を色々な感情での評価。
また、老師の芸妓遊び目撃による、後の神経戦。
これはら溝口の告白という形で語られる物語である。
この話のモデルとなったと言われる「金閣寺放火事件」の犯人 林養賢についてどこまで模倣した表現なのかは理解していないが、最終的に室町時代から続く金閣寺にひを放ち仕事を終え、そして生きるのである。

金閣寺 (新潮文庫)/新潮社

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