ある街で構成される企業群のピラミッド構成。
その頂点に君臨する企業が繰り広げる、不正やマネロン加担、そしてこの本でもっとも特殊性のある架空通貨。
この通貨、いわゆる振興券だがそれをめぐり、強者が弱者に取引の増減を匂わせながら現金払いの代わりに押し付ける構図は、読む前に想像していた架空通貨とは異なっていた。
もともと想像していたのはBitcoinのような、少しは公益性が見受けられるものだと思っていたが、企業城下町でピラミッドの上から下へ押し付けていく振興券(社債)をとりまく状況を豊かな情景とともに描かれている。
マネロンや経済ヤクザのフロント企業、そして企業リサーチ会社(帝国データバック風)等々が暗躍して秘密裏に大きな出来事になっていく様は非常に面白いが、やはり主人公が元総合商社の高校教師というのがなんとも愉快な設定だった。
大逆転劇という内容としては弱いが、経済的な裏工作を十分に描きとても読み応えがあった作品でした。
架空通貨 (講談社文庫)/講談社

¥788
Amazon.co.jp
その頂点に君臨する企業が繰り広げる、不正やマネロン加担、そしてこの本でもっとも特殊性のある架空通貨。
この通貨、いわゆる振興券だがそれをめぐり、強者が弱者に取引の増減を匂わせながら現金払いの代わりに押し付ける構図は、読む前に想像していた架空通貨とは異なっていた。
もともと想像していたのはBitcoinのような、少しは公益性が見受けられるものだと思っていたが、企業城下町でピラミッドの上から下へ押し付けていく振興券(社債)をとりまく状況を豊かな情景とともに描かれている。
マネロンや経済ヤクザのフロント企業、そして企業リサーチ会社(帝国データバック風)等々が暗躍して秘密裏に大きな出来事になっていく様は非常に面白いが、やはり主人公が元総合商社の高校教師というのがなんとも愉快な設定だった。
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