411冊目『超入門! 3日でマスター! ハングルドリル』(石田美千代 ナツメ社) | 図書礼賛!

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死ぬまでに1万冊の書評をめざす。たぶん、無理。

 

 

 私の韓国語学習は、日常フレーズを覚えることからスタートした。とりあえず、文字と文法は後回しにした。「アニョハセヨ」「カムサンニンダ」「マシッソヨ」などの表現をカタカナで覚えたのである。しかし、当然、ハングルを覚えなきゃ、韓国語はできない。

 

 タイトル通り、本書は三日でハングル文字を読めることに主眼を置いている。一日目「基本の子音と母音をマスター」、二日目「兄弟分の子音と母音をマスター」、三日目「パッチムと発音の変化をマスター」というふうに構成されている。

 

 ハングル文字は口や舌の形などを表しているらしい。たしかにラ行子音を示すハングルは、舌を巻く漢字をよく表している。韓国人は、ハングルを科学的な文字と言うが、それはこういう理由によるものなのだろう。

 

 ハングルが読めれば、すぐ韓国語ができるわけではないが、ハングルが読めると意味の分かる韓国語はたくさんある。これは韓国語でも日本語と同じように漢語が占める割合が大きいからである。義務教育でせめて隣国の文字ハングルぐらい読めるようにすべきだろう。