ゲームの方向性を立て直してから間もなくであろうか。日本の本社から出航で来る日本人社員の数が徐々に増していった。翻訳、通訳専門の人材は数人いたが、日本人ゲーム開発者が急増したため現場での通訳者は到底足りなかった。その中、私は英語と日本語のバイリンガルであるため、通訳又は翻訳の手助けに借り出された。ちょっとした廊下での会話の通訳を引き受けたことをきっかけに現場での通訳は私に頼まれることが増えた。実際現場での仕事をしているため、専門用語を含む語彙の理解が深く通訳が簡単だった。しかし、実際にアーティストとしての仕事が本業であるため、通訳を兼業するとなるとその分会社に遅くまで残って仕事をする羽目になった。長時間労働は、ゲーム制作は勿論のこと通訳や翻訳も含めて楽しかったので苦にはならなかった。