(注:↑こちらは著作権フリーのイメージ写真です)
「お母さん、今年のバレンタインはマカロンを作りたいんだよ」
アホも休み休み言いなはれ。
秒でバッサリ。即答。
娘はお菓子作りに興味がない。一切関心がない。
にもかかわらず昨年はお菓子を作る言い張り、大変だった。
私とは決別して一人で悪戦苦闘し、前日は夫に泣きつく始末。
結局、小さな手作り品と市販チョコを組み合わせたものにしたはず。
宿題におわれていた娘は、ラッピングを夫に任せていた。
夜遅くまで、せっせと大量にラッピングしている夫をみて爆笑してしまった。
スーパーポジティブな娘は、昨年を反省する気持ちなんてまったくない。
手作りに懲りていないからこその、マカロン作りたい発言なんだと思う。
そもそもマカロンというのは、お菓子作りの上級者がチャレンジするもの。
最近はキットも売っているから難易度が下がっているとはいえ、クッキーすら一人で作れない娘には絶対に無理!
ぎゃんぎゃん私が猛反対し、お菓子作りをやめて市販品だけにしたらと言ったものの、やっぱり令和のJCにとってバレンタインデーとは手作りお菓子を交換する日らしい。
日頃の感謝の気持ちを伝えあい、友情をはぐくむ日だと言い張っている。めんどくさ。
仕方がない。
娘が一人でも作れそうなレシピを探した。
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検索キーワードはもちろん「子ども」「初心者」とか。
そしてもちろん材料が少ないレシピで、オーブンを使わないやつ。
cotta 子供と楽しむバレンタイン手作りレシピ
富澤商店 お手軽テンパリングで!カラフル簡単チョコバー
娘はお菓子作りにむいていないけれど、かわいく飾り付けることは得意なタイプ。
型抜きチョコ。もう王道が一番。これでいこう。
結局、今年も課題に追われていた娘は、チョコの土台作りを私に任せたいと言い出した。
しおらしく私に頭を下げたところをみると、反抗期が少し落ち着いているのだと思う。
家庭の平和を考えて引き受けてやることにした。
とはいえ、私だってテンパリングなんていちいちやるわけがない。
ただチョコを溶かして、かわいい型に流し込んだだけ。
そして娘は私が作ったチョコを、華やかにデコって完成。
小学1年生の子ですら一人で作れそうなレシピを、中学2年生ともうすぐ50歳が協業した結果、自画自賛ながらとっても可愛いチョコが完成した。
お互いにお互いの労をねぎらいあうなんて、私たち親子らしくないことまでしちゃったくらいの出来栄えだった。
来年以降も子ども向けレシピを探していこうと思う。
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不出来なものから優先して夫行きになりました。かわいそうに。
娘が「クランチチョコにしたい」と言い出したのは、いいアイデアでした。
パフを加えると量が増えて、食感もよくなって、手が混んでそうにみえます。たぶん。
娘は一番うまく作れたチョコを、部活の元キャプテンだった先輩に渡しにいくと言っていました。
なんでも娘の親友も同じ気持ちらしく、二人で朝から3年生の先輩のクラスへ行くんだ張り切って登校していきました。
もうすぐ先輩たちが卒業てしまうのが寂しくて仕方がないらしいです。
高校棟はお隣じゃないの、といっているのですがやっぱり気持ちがちがうらしくて。
娘が憧れ続けてきた元キャプテンの先輩は、試合会場で私もお会いして挨拶したことがあります。
とーっても素敵なお嬢さんでした。
そりゃ憧れるわなと妙に納得しています。
「来年は、私も彼氏に作ってるかもしれないしね、練習しないと」
なんて、彼氏もいないのにぶつぶつ言っていました。
おめでたい人です。