病室よりこんばんは | のんきな3人ぐらし

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夫と中3の娘と3人でその辺のマンションに住んでいます。株式投資に夢中で、ブログの更新をサボりがちです。



数ヶ月前から予約をしていた手術をおえて、今は病室でのんびりしている。
最後の診察で問題がなければ、明日で退院になる。

腹腔鏡手術はすばらしい。

医療ドラマ的には、手術シーンが地味そうな術式だし、腹腔鏡手術ならではのリスクもある。

それでもやっぱり腹腔鏡手術はすごいと思う。
お腹を大きく開いていないと、術後の回復具合がまるでちがうらしい。

入院期間が短い、社会復帰が早いなど。
子がいる身としては本当に助かった。


腹腔鏡手術は高い技術力が必要だから、症状によっては患者側の希望があっても断られてしまうという。
そういう人が全国から、私が入院している東京の病院まで来られるとも聞いた。

硬膜外麻酔は人生ではじめての経験だった。
酸素マスクをかぶったあと、3回深呼吸したのが最後。
その後のことはもちろん記憶がない。



ちなみに、風邪はもちろんインフルエンザにもかからない、頑丈すぎる妻の入院に対する夫と娘の反応は…。

手術当日に仕事を休んで付き添ってくれた夫は、やっぱりいつもの通り怖いくらいに冷静だった。
「その話、いまする必要ある?」という話をしながら手術室前でお別れ。

妄想力に定評がある私は、これが生きて会える最後になるかもしれないと、心の中で「再婚は(娘が)高校卒業するまで待って」と念じていたというのに。

彼はふつうに「じゃ、あとで」という感じで手を振っていた。

そのいっぽうで娘は、分かりやすいくらいに動揺していた。
3年生、一人っ子、実家は遠いという家庭環境を考えれば仕方がない面もあるものの、それはもう何回も何回も言っていた。


「お母さん、生きて帰ってくるよね。死なないよね」


手術の1週間ほど前、さすがにナーバスになっていたときでも容赦なくこのセリフを浴びせてくる。

正しい母親の返事としては「絶対大丈夫だから、いい子でまっててね」だと思う。

私はとなりに座っていた人の精神状態に左右されやすい。
愚痴っぽい人、文句をいうのが好きな人と話すとぐったりしてしまう。
私はカウンセラーに絶対なれない。

そんな私だから我が子とはいえ、ネガティブワードを連呼してくる人の前で女優になれない。
「不吉なことを言わないでよー」と笑って言い返すのがせいいっぱいだった。
娘の不安を解消してやれない器が狭い母で、申し訳なかった。

とりあえず私の中で頭が痛かった問題が片付いてほっとしている。

毎日見舞いに来てくれる娘は、私が帰れる日を楽しみにしてくれている。
大変申し訳ないけれど、私はせめてあと1日、あと3日くらい延泊したい。

食事制限なし、痛みは我慢できる程度の患者には、三食つき・昼寝し放題の入院生活は想像以上に快適だった。
いい経験になった。


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快復が平均より早いのか、入院中は看護師さんと先生に「いいですねー!」と褒められまくりです。事実を言えば、家族が心配してくれなくなるかもとしれないと、黙ってようかと思いました。が、迷惑をかけているので報告は義務だとしぶしぶ伝えました(さすがだと、笑っていました)。