大震災から一年。
日本はどうなってしまうんだろう。
言いようのない不安におそわれつつも
目の前にいる乳飲み子の世話に追われた。
一歳半だった娘は二歳半になり、
最近は歌をうたうようになった。
叫ぶしか自己主張の術がなかった娘も
「自分でする!」と泣きながら
日本語で訴えるようになった。
能力的にはそろそろチンパンジーを
超えた気がする。
そんな日々を過ごすことができる
のも命があるから。
忘れられない新聞記事がある。
娘と同じ月齢のお子さんが津波の
犠牲になってしまった。
お母さんは生まれてまもない下の
お子さんをおんぶし、一歳半の子は
手を繋いで逃げた。
そのとき津波がきてしまう。
必死でにぎっていた我が子の手を
離してしまった。
そのことをずっと悔い続けている
お母さんの記事。
一歳半の小さな手。
離れた瞬間のことを想像するだけで
涙がでる。
あの日、命を落としてしまった小さな小さな子どもたちの分まで、娘には一日でも長く生きてほしい。
それが残された人間にできる唯一のことだと、これから長い時間をかけて
娘に伝えていきたい。
震災で犠牲になられた方、その他、様々な理由でお亡くなりになった方。
心からご冥福をお祈りいたします。
育児専業中の今の私にできることは限られている。
その限られたこと、ほんの少しのことでも、アクションをおこしていきたい。
まずは私の身近にいる人たちが、毎日笑顔でいられるよう自分の言動を考えて過ごしたいと思う。