
「友だちは作るものじゃなく自然にできるもの」
この言葉を心の言い訳に、10年ほど新しい人付き合いを極端に避けてきた。
こういう性格になったのは、20代の数年間を月の半分は出張してすごす
男社会の中でもまれて過ごし、一人行動をマスターしてからのように思う。
学生の頃は連れ立って女子トイレへ行くごく普通の女の子だった。
そんな私にも、人生初のママ友ができた。
同じ病院で2日違いで出産し、同じ病室で過ごし授乳室で励ましあった方。
赤ちゃん言葉を使わずに赤ちゃんをあやす所が似ていて、
ひそかに入院中からこの人と友だちになりたいと思っていた。
それなのに退院時「連絡先を交換してください」という勇気がでなかった。
家に帰ってから「どうしているかな」と思い出しては後悔しきり。
先月、出産した病院が主催してくれた同窓会があった。
彼女を見つけ話をすることができた。
なんとなんと、偶然にも彼女の息子さんは娘と同じビッグベビーだった!
4ヵ月で9キロを超えてしまった、かなり珍しいであろう赤ちゃん。
ビッグベビーを持つ母ならではのマニアックネタで盛り上がった。
彼女は入院中の母乳合宿で人一倍苦労をされていた人。
息子さんが直母を苦手としていて、搾乳をしてスプーンで飲ませていた。
私の何倍もの時間をかけて必死で授乳をされていた姿を思い出す。
それでもなかなか飲むことができず出生体重からどんどん減ってしまい、
心配がつきなかったことだろう。
貧血がひどく帝王切開後の痛みもある中、私以上につらかったのは間違いない。
そんな彼女の息子さんが娘と同じくらい大きくなっていた。
あの時の僕ちゃんがこんなに大きくなって…と思うと、胸が熱くなる。
聞けばその後も、苦労はしたものの完全母乳で過ごしてきたという。
お互いに「母乳育児を軌道にのせるのはキツカッタよね」とねぎらい合った。
彼女に会いたいという気持ちを強く持って出かけ、自然と連絡先を
交換することができ、大げさなようだけど涙がちょちょぎれるほど嬉しい。
あれから1か月、メールをやりとりしたり子連れでお会いすることもできた。
彼女にとっても、私が初めてのママ友なのだとか。
このご縁を大切に育んでいきたいと思う。


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娘の性格を考えると、絶対に歯がためが必要になりそうです。