
実家の両親が、箱根旅行のついでという名目のもと娘に会いにきた。
父は約2ヶ月ぶり、お宮参りの日に帰った母は約40日ぶりの再会となる。
昼寝から目覚めた娘をみた両親は、部屋の中で大歓声をあげていた。
歓声をあげられた娘はびっくりした顔をしている。
お目覚め後の娘はいつも、授乳+おむつ替え、そして5分~10分ほど手足を動かし
感心するほど激しいエクササイズを行う。(これは新生児の頃からずっと)
ひと段落つくと動き方がゆるくなり、ニコニコしながら一人オシャベリがはじまる。
このリズムが崩れると調子が出るまで時間がかかる模様。
だから、娘が落ちつくまで抱っこは待って欲しい、と両親にいっておいた。
それでも授乳中から母にじっと見つめられ、部屋を出ると大歓声。
いつもと違う雰囲気に気づいた娘は、若干控えめにエクササイズをしている。
その姿になんだかちょっと笑ってしまった。
それにしても両親は、家族向けのブログで娘の写真を毎日見ているはずだし、
携帯の動画で動いている娘も見ているはず。
それなのにあの喜びようは何だろう、と思っていたら
「きっとテレビで毎日見ている芸能人に会った気分なんだろうね。」
と夫が言っていた。それを聞いて大きく納得。
特に母は退院した日からずっと沐浴を担当していただけあって、
孫娘への思い入れもひとしおだったよう。
娘のほうも、夫や私にしか見せない仕草(小声でささやくように話した後にニコっと笑う)を
母に見せていたから、ひょっとすると沐浴の友のことを覚えていたのかもしれない。
「大きくなっているのは知っていたけど、まだ2ヶ月だから新生児の延長だとばかり
思っていたのよー。それがこんなに笑ってお相手してくれるなんて。
うちの子達(兄と私)とは全然ちがうのねー。おりこうさんねー。かわいいー♪」
何度も何度もそう言って我を忘れていた。
私は祖父母が孫を猫かわいがりしてしまう心境になってしまうのは、
自分の子が赤ちゃんだった頃を思い出すからだと思っていた。
娘と私は顔が似ていない。どうやらそういう訳ではないらしい。
今まで「孫の顔を見せることが一番の親孝行」という意見は抵抗があった。
それでもあの母の顔を見ていると、素直に産んでよかったな、と思う。
35年前の今日、私を産んでくれた母。
超スピード出産&スーパー安産だったとはいえ、命がけで産んでくれたおかげで
私は夫と娘に出会うことができた。
ワガママだった幼少期、母と口げんかばかりしていた思春期、実家によりつかず
ふらふら遊んでいた青年期、結婚した後だって何年も自由気ままに暮らしてきた私。
親孝行な娘とは縁遠い私だったけれど、私たちの元に生まれてくれた娘のおかげで
少しはそれらしき事をしているような気分になっている。娘よ、ありがとう。


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今日は娘とカフェデビューでもしてみようかな。