魔王のお見合い! 第八十一話『一年前・その4!』
魔王は部屋に戻ると、待っていたフューに先程のことを話した。
「・・・そう。お父様が・・・」
「うむ・・・。知っていたか?」
「いいえ。しかし、風鬼と小さな抗争が続いていたのは・・・」
「そうか・・・」
「あの・・・魔王様。わたくしも、そろそろ帰らなくては。」
「もうそんな時間か。」(本当はまだ一緒にいたいけど・・・)
「また来ますわ。」
フューは部屋を出る直前、なにかを思い出したかのように振り向いた。
「魔王様。人間界の・・・玄宗皇帝と楊貴妃をご存知ですか?」
「いや。それが?」
「・・・何でもありません。」
フューはそのまま去ってしまった。
「玄宗皇帝と楊貴妃か・・・」
エリート教育を施された魔王が知らないはずが無かった。
・・・一方、魔界第17地区。
「どうでしたか、フェル殿。」
「ああ。どうなるかは分からんが、きっと上手くいく。」
「くくく、楽しみですな。」
「まったくだ。頼むぞ、風鬼頭領・ウィンドル伯爵。」
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