魔王のお見合い! 第七十三話『ヤンVS准!』
「ええと・・・長倉の横に座ってくれ。」
臨時講師がクララの横の席を指差す。
少し前に海外へ引っ越した友人の席だ。
「よろしく、ええと・・・。」
フューが優雅な笑みで話しかけてきた。
「クララよ。」
「そう!魔王様の妹君!」
「ちょっと!なんであなたが来るの!?」
壮絶な喧嘩ののち、友情を結んだミクとフューであったが、ミクはさすがに驚きを隠せない。
「なぜって・・・。人間界の常識を学ぶためですわ。」
「へえ。無駄な努力ね!」
「無駄?そっくりそのままお返しします。」
「!」
二人の言い争いが始まった。
ステレオで攻められたら、クララもつらい。
結局、講師に注意されるまでそれは続いた。
・・・その頃。
「お願いします!」
「ならぬ。」
ヤンはもう何度目かも分からない申し出をしていた。
「・・・なぜですか?」
「なぜ?」(初めて・・・)(質問したな。)
「はい。」(退いてたまるか!)
「決まっておろう。お主が魔族だからだ。」
「魔族だから・・・なんですか!」
「!」
「大切なのはヒメコさんを幸せにできるかどうかでしょう!僕には!その自信が!」
「あるとでも?」
准がヤンを遮る。
ヒメコもアイも、全く口出しできなかった。
(ヤン君・・・)
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