23日だったか、アイスダンスの小松原美里・尊組が解散となり、美里さんは引退、尊さんはまだ続行?みたいなことが発表された。

どうしてもカップル競技は解散、新結成がつきものであるが、このチーム・ココは御夫婦であり解散はないと滑に思っていたので、正直驚いた。

特に2022年の北京五輪を目指すまでの道のりでは、村元哉中・高橋大輔組との壮絶な代表争いがあり、また尊さんはティム・コレトさんから日本国籍取得までして、単なるダンスチームではなく、あくまで五輪に出る資格のある日本人として代表を目指したのはかなり凄い決断だったと推察した。 


過去にペアではアメリカ、ロシアなどその国の代表で輝いた女子選手はいたが、彼女たちだって相性のよいパートナーを探して海外に行き、そこでチーム結成で頑張っていた。しかしワールドはともかく、五輪はその国の代表になるためには国籍問題は避けて通れない。

偏見かもしれないが、特にカップル競技において、男性よりも女性が相手の国に合わせて換える、のは今までそうだったから、そういう決断は凄いなと思うことはあったが、まさかティムさんが日本国籍になって日本代表になりたい、と決断するのは想像もしていなかった。


ここで今更思い出すのは、ペアで高橋成美・マーヴィン・トラン組のワールド3位のこと。

日本チームとして初の台乗りで大興奮したのだけど、外から眺めていた限りでは、いくら日本スケート連盟がバックアップしようが、トランさんが日本国籍取得して日本代表になる、のはどうしても出来なかったのでは。だから残念ながら解散になってしまったのかなと思っている。当時は方向性の違い、みたいな理由と発表されたような記憶があるが。

これもしかし、今のりくりゅうの大活躍に繋がる流れでなんとも言えない。

木原君がペア転向し、高橋さんと組んで頑張ったから、結成1年満たないのに団体とはいえソチ五輪出場に繋がったし、彼もずっと苦しくても続けてきたことでりくちゃんと会えたんだしなあ。


少しそれてしまったが、小松原組、村元哉中・クリス・リード組の後に日本ではトップとして頑張っていた。

ただ、コロナ禍に村元哉中・高橋大輔組も新たに結成してからの彼らの驚愕的な進化に突き放せるほどの実力があったかはどうだろうか。


私は特にダンスはイギリスのフィアー・ギブスン組を熱狂的に応援しているが国内はどちらも応援していたのだが、ツイズルやリフトのレベルなど、1年目と2年目では村元・高橋組は別人のように上手くなり明らかにそりゃ点数出るなと思う演技を見てきたが、正直小松原組はいつも同じような印象。


確かに全日本では村元・高橋組はミスがあったが、国際試合の成績は上がっていってたしで、ファンの間では代表選考がおかしかったといつまでも言われている。

とどのつまりが昨年の全日本で若いカップル2組との三つ巴が、ワールド選考出来ないくらい実力が一緒とされて異例の全チーム四大陸派遣での上位チームを選ぶ、との決定。


まあね、正直NHK杯のココの演技はよくなかったと思ったし、たまたま失敗した、ドンマイという感じじゃなく、もういくらやってもこれ以上は出来ないのかな?という感想を抱いてしまったのだ。


四大陸は頑張ってくれたからワールド派遣になって、一番心配したフリー進出は出来たのでよかったなと思ったけど、他の男女シングルに、怪我明けでも2試合目のりくりゅうがそれでも2位と台乗りしてくれてるこの日本代表のフィギュアの中で、唯一フリーに出られる出られないのボーダーを心配する、のは、経験も豊富なチームとしてはいかがなものか、という思いは消えなかった。


たらればはよくないけど、2023年ワールド、さいたまスーパーアリーナを埋め尽くした観客の前で演技したかなだいのフリーは、フリーだけなら10位であり送迎11位と過去の日本代表成績タイだったことを思う。


今後のあずしん、うたまさなど若いチームがさらに成長していって、目指すのは10位以内、となってほしいし、尊さんがまだもっと上を目指すのであれば、よきパートナーに会って若いチームとまた戦って切磋琢磨してもらいたい。


美里さんには、お疲れさまと。怪我も多くて大変だったでしょうね。またいつか、コーチや振り付けでスケートに関われるようであればよいですね。


スケート連盟にはカップル競技をもっと強くサポートしてもらいたいものです。


最後に。

2020年の国内限定選手のNHK杯優勝でのエキシビション、小田さんの曲で滑った二人は素敵でした。