フィギュアスケートのファンであれば、この年末の全日本選手権ほど重要な試合はなく、来年の四大陸選手権や世界選手権代表に選ばれるようなレベルの選手がひしめいており、枠は最大でも3しかないから、非常に胃が痛いことになる。

そんな世界のトップとはまた別のところで、大学4年生でスケート人生の集大成として、最後の最後試合と位置づけて臨む人たちもいる。


私はこの国の野球偏重報道が大嫌いなのだが、普通の人々に全日本の重要性の説明をするには甲子園と一緒だと話すことがある。あれは都道府県別で47の枠だが、数々のブロック大会を勝ち上がり、シニア、ジュニアとまた人数の枠もあるから、シード権のある1人を除けば東西の大会で上位10位でも出場を逃すことがある、それだけ熾烈で厳しい条件で選ばれた選手たちなんだと。


しかも野球ならチームだから、控えの選手をやりくりしながら5.6試合やっての甲子園であろうが、個人競技だから、いくらコーチがいても常に自分1人で試合に臨む、たった一度のジャンプ失敗で、次に挽回出来るのかもわからず、メンタルも強くもたないと乗りこえられない。

多くの選手は小さい時は楽しくて遊びに行っていて、ある時期から教室に入り、競技として選手として必要な級を取るために努力の日々が始まる。


1回転から2回転、さらには3回転と難易度があがる中で、前向きに跳ぶアクセル、2Aはみんな苦労するところらしい。特に男子はさらに3Aは相当なプレッシャーだと懐われるが、それぞれ、あれをやりたい、あそこまでは出来るようになりたい、と目標を持って練習に励んでいるだろう。


全日本は本当に神聖で夢の舞台であり、大きな会場で、海外試合なんて一度も出た経験もない選手も、みんなが知ってる選手も一緒に滑る試合である。


緊張しすぎて失敗してしまう人もいるし、もうこれが最後だから、この光景を忘れないように目に焼き付けよう、と観客の声援を自分のパワーに取り込んで、神演技が出来る人、とたくさんのドラマが生まれる。


青春をかけてひたむきに練習し、ここに来てる人ばかりなので、第一滑走からすべての選手に心から応援しようと思う、だからこの時期は仕事なんかしてる場合じゃない(おいおい💦)ので当然休みにした。


それでも今年はもう、ワールドに国別、夏のアイスジョーとやりすぎたから、大人しく自宅でテレビ観戦だけどね、ぬかりなくCSやBSもあるから全部見るぞー!


まあ、宇野昌磨ファンとしては、ここで優勝してくれたらさらに嬉しいけど、むしろ隣のステファンのために優勝してほしい感じ。喜んでくれるだろうから。

後はかなり困る。三浦、佐藤、鍵山、山本、友野、島田、とあまりにもトップ選手が多すぎる。

特定の選手「だけ」贔屓して応援しないから困るんだよ。ロシアの3枠を買い叩いて日本6枠にならんのか、と暴言吐きたいくらい。


まずは、怪我なく満足出来る演技が出来るように、みんなガンバ!!