今年は、2曲踊らせていただきました


地唄 『鐘ヶ岬』


道成寺とほとんど歌詞が同じで

「鐘に恨みは数々ござる・・・」と始まる地唄です。

今回、初めて地唄舞をさせて頂きましたが、ゆっくりな部分も多くて間の取り方が難しくて

初めのうちは大変でしたが、最近になってその余裕のある「ま」をどう使うかを考えられるようになり

本番では、それがとても心地よくて楽しく感じることができました。

それでもやっぱり、難しいとは実感しましたが



清元 『青海波』 


6人で踊らせていただきました。

男(役)3人、女3人で、私は女のほう。

この曲は、全員が揃って同じ踊りをする部分もありますが、大部分がそれぞれが違う踊りをしたり

2対1で踊るので、観ているととても壮観で楽しいのですが、踊るほうはけっこう必死で大変でした。

それでも、みなさんと一体感を得ることができて、これまたとても楽しかったです。


忍耐強く、ご指導下さった、西川万吏江先生に心から感謝しております


その万吏江先生も、今回は 長唄『都風流』 を踊られました

とても粋な踊りで、格好良くて感動しました


今回は「素踊り」といって、本格的な衣裳やかつらは付けずに、色無地に揃いの帯を締めて(演目によって帯の結び方も違ったりするのですが)踊りました


豪奢な衣装やかつらがなくてシンプルな分、舞踊の本質的なものがはっきり見えるといわれており

とても怖いけれど、演者にとってはとても良い勉強になります


舞台の上で、いくつもの違う人物に瞬間で七変化できるのも

舞踊の面白いところだと、今回の公演をとおして、改めて実感しました


本当に奥の深い、魅力的な世界だと思います


麗子