「何らかの印象を残すでしょう」
これは、1幕でヴェルシーニンがはじめてプローゾロフ家を訪れたとき
「こんな町で三つも外国語を知っているなんて
まるで意味がないわ、無用の長物よ」
と話すマーシャに対して言う言葉
ここ数日、私の心に去来しています
「毎日の生活の中で、あなた方は少しずつ譲歩させられ
やがて群衆の中に飲み込まれてしまう。
でも完全に消えてしまうわけじゃない、何らかの印象を残すでしょう」
(with 清水明彦さんの声)
年末から始まって怒涛のように過ぎて行った 『三人姉妹』の稽古
そこで共に過ごした時間、出会った人たち、培ったこと
初日の幕が開いて、客席のみなさまから響いてきたこと・・・
それはいろいろな形の“印象“となって
私の身体の細胞となり、一部となるでしょうし
それがこれから、どんなふうに成長していくのかも楽しみです
と同時に
人生・・・とか、人との出会いなんて、みんな
「だれかに印象を残すこと」なんだなぁって、しみじみと感じます
チェーホフったら・・・やっぱり深いわ