例年通り、全く正月感の無い冬季休暇。
一歩外に出れば、家族連れ、友達連れ、恋人連れ……賑やかで晴れやかな顔をした人たちを、映画のスクリーンのこちら側から、眩しく眺めている。私とは住む世界が違う。「これはフィクションです」と言い聞かせる。
自分の感情すら、他人事。だから、嫉妬も悲しみも感じない。意識できない。
感じてしまったら、生きていけないだろうからね……ただ静かで寒い。
ただ冷静に、今後のことを考えていた。
また一つ歳をとる。これまでもそうだけど、このままでは孤立を極めると思う。
覚悟が決まらないけど、覚悟なんか決めなくても、1人で生きることしか残されていない。
だとしたら、現状維持は危険だと思う。
だけど、選択肢がもう残されていない。
孤立感を耐えて生きるのは、もう厳しい。
これ以上辛くならない様に、本格的に「1人で生きる術」つまり「職(技術)」を身につけなければと思う。
それも悪あがきなのかな……。