こんにちは。

組織開発コンサルタントの清原です。

 

 

桜が散ったと思えば、夏を思わせるような

気温の上昇ぶりですね。

 

私はそんな中でも、相変わらずマスクを

手放すことができません。

スギ花粉が収束し、今度はヒノキ花粉に

やられています。

しばらく、つき合うしかなさそうですね。

 

 

 

今回のテーマは、【非情のすすめシリーズその②】

 

「こうして指示待ち社員が増えていく」です。

 

 

最近私は、クライアントの経営者の皆さまに

【非情力】を備えるべきだと、お話しています。

 

 

【非情力】とは、

 

「本質」にしたがって経営をすること

 

に尽きると思います。

 

そのために必要な原則として、

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

・余計な「温情」は捨て去ること

・社長にしかできない仕事に専念すること

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

だと定義しています。

 

 

いわゆる【温情経営】と対をなす考え方です。

これも私が勝手に作った言葉ですが。

 

【温情経営】とは、

 

たとえば、

 

・社員にやさしい組織をつくろうとして、

・現場に寄り添い、社員の話に共感し、

社員と一緒に課題解決にあたり、

・優秀な社員を辞めさせないように

あの手この手で努力している

 

という会社です。

 

 

このスタイルの経営を、思い切って捨ててください。

 

と、私はクライアントにお願いしています。

 

 

これをお伝えすると、やはり、というか、

最初はどのクライアントにも驚かれます。

 

「温情経営がいけないんですか?」と。

 

しかし、次のように説明すると、皆さま

すぐに納得がいく様子です。

 

※注

(ここで、私の申し上げる”クライアント”に

ついて、前提条件を申し上げておきます。

 

それは、

・クライアント自身が、創業経営者

・創業15年くらいまで

・社員数がだいたい300名くらいまで

であることです。

 

いわゆる、中小企業の創業経営者という

カテゴリーにいらっしゃる方々です)

 

 

では、温情経営が、社長と会社にいったい

どんな災いをもたらすのかを、挙げていきます。

 

・指示待ち社員が増えていく

・優秀な社員から、順番に辞めていく

・仕事のやり方が、ブラックボックス化される

・人が定着しなくなる

・社長以外だれもアイデアを出さなくなる

・あやしいコンサルタントの餌食になる

・業績が伸びなくなる

 

などなど。

これは、私が見てきた現実です。

 

創業期の会社経営にとって、”温情”とは、

じつに厄介です。

 

厳しい言い方ですが、

この時期の温情は、ただの「ブレ」です。

 

 

がむしゃらにひた走る社長が、

ある時ふと、

「これでいいのかな...?」

と思う瞬間。

 

社員の気持ちが離れていくように感じ、

突然不安になる、という瞬間。

 

ここに、「ブレ」が生じるスキが生まれます。

 

そしてもちろん、会社の業績は、

この「ブレ」に比例して、激しく乱れる

ものです。

 

おわかりかとは思いますが、

経営者は、会社でもっとも重要な人物。

 

その人に、代われる人はいません。

文字通り、かけがえのない人です。

 

 

まさにここに、私が【非情力】を備える

必要性を感じているのです。

 

 

例えば、こんなストーリーを想像できますか?

 

 

がむしゃらにひた走る自分が、

ふと足を止めて後ろを振り返る。

そこには、社員どころか、右腕の幹部さえも

ついてきていない。

 

そして、我に変える。

「私のやり方は間違っていたんだろうか」

 

そこから、急に歩みの速度が低下する。

優秀な社員に気を使い、

トラブルを起こす社員に振り回され始める。

 

創業当初めざしていたビジョンよりも、

目の前の問題を処理することが、「仕事」

になる。

 

いつまでも現場の面倒を見ることに縛られ、

 

ちっとも社員が育たず、

ちっとも仕事のやり方が共有されなくなる。

 

こうして、”指示待ち社員”ばかりが増殖し、

成長に限界を感じた社員から、順に会社を

去り始める。

 

仕事のやり方(資産)が定着化しないのに、

人の採用と教育コストばかりがかさみ、

 

社長も現場から離れられず(経営できず)、

業績も社員の能力も下がるばかり。。。

 

 

いかがでしょうか?

 

想像に難くないと思います。

 

実際、こうした状況に追い込まれている

創業期の中小企業は少なくないです。

 

 

あらためて言います。

 

 

温情経営を続けることは、結果として

 

とても残酷な経営のあり方なのです。

 

 

中途半端な温情が、「指示待ち社員」を繁殖

させ、代わりに、優秀な社員を辞めさせる、

という論理は、理解いただけましたか?

 

もし創業間もない会社が、「指示待ち社員」

ばかりになったら...

 

想像しただけでも、恐ろしいことです。

 

 

こうした事態に陥らないためにも、そして

社長、会社、社員を守り抜くためにも、

必要なのが【非情力】です。

 

そのために以下の、原則に固くコミットメント

していただきたいと、思っています。

 

 

【非情力】による本質経営の5原則

=====================

1. キレイ事を言うのをやめる

2. トップセールスに専念する

3. 辞めていく社員を追わない

4. 社員を褒めも叱りもしない

5. いちいち社員の顔色を伺わない(嫌われて上等)

=====================

 

ひとつずつ、ポイントで追っていきましょう。

 

 

<1.キレイ事を言うのをやめる>

<2.トップセールスに専念する

 

「経営者はビジネス全般に関わる仕事に75%、

現場での仕事に25%を振り分けるべきだ」

(ダン・S・ケネディ)

 

 

最初に厳しい現実を伝えておきます。

 

創業間もない社長の言うキレイ事など、

だれも聞いていません。

 

むしろ、言えば言うほど、それが呪文の

ごとく、自分自信を縛ります。

 

「社員に幸せになってもらいたい」

「社員みんなが楽しく、働きやすい職場を

作るんだ」

この思い自体は、素晴らしいものです。

本当に、そう思います。

 

しかしながら、それは「創業理念」ではない

ですよね??

 

それがやりたいなら、中間管理職のサラリーマン

である方が、よほど効率的にできます。

 

最初からキレイ事はナシです。

創業時、社長のミッションは「稼ぐこと」です。

 

社会貢献も、社員貢献も、それらはみな、

結果としてついてくるものです。

 

社長は「社員のため」というなら、まずは「お金」

を会社に持ち込むことが、必要ですよね。

 

 

 

<3.辞めていく社員を追わない>

 

上記の理屈をわからない社員が、次々に辞めて

いくでしょう。

 

創業時の右腕を失ったりする経験を、すでに

されているかもしれません。

 

「社長はカネのことしか頭にない」と言い

残して。

 

 

こうした社員は一見、敏感なように思えるで

しょう。

 

「会社がおかしな雰囲気だ」と感じるのです。

 

 

しかし、彼らは、

敏感かもしれないけれど、経営者のセンスはない

と言えます。

 

。。。つまり、彼らはこういう理屈をわからない

のです。

 

社長がトップセールスをやらなかったら、

誰が、社員を食べさせるのか?

 

去っていく社員を追うことほど、ムダなことは

ないです。

 

ましてや、「辞める」と決断した社員を万が一

引き留め、働き続けさせたら、どうなりますか?

 

「辞める」と決断したというのは、

「会社に見切りをつけた」ということなのです。

 

そんな人にすがって慰留したとしても、

そこから彼/彼女が、気持ちを新たに再スタートし、

高いパフォーマンスが上がるなんて、想像でき

るでしょうか?

 

辞めると決めた社員は、もうその時点で、

社員としてパフォーマンスはピークを過ぎた、

という原理を理解ください。

 

さっさと次の人生に進ませてあげましょう。

その方が、お互いにとってハッピーな選択と

なるはずです。

 

 

 

<4. 社員を褒めも叱りもしない>

<5. いちいち社員の顔色を伺わない(嫌われて上等)>

 

 

 

ただ、承認あるのみ。

そして、フィードバックをしてください。

 

承認というのは、「君のことを気にかけている」

というサインを送ることです。

 

褒め方も、叱り方も、もうちょっと会社が

成熟したら、身につければ良いのです。

 

まずは、会社に「稼げるしくみ」を完成させる!

 

社長がやるべきは、

彼ら社員が、特に工夫しなくても

一定の成果を挙げられるようにする「しくみ」

を作ることです。

 

「人材育成っぽい」ことは、しくみができて

初めて取り組めば良いのです。

 

そんな中、社員との接し方は、特に、

「叱る」は不要です。

 

 

売れるしくみができていない会社なら、

社員が失敗するのは、当たり前です。

 

属人的な仕事をさせて、それで失敗し、

結果が出なかったと言って叱るのは、

社長がみずからの愚かさを露呈している

のと、なんら変わりありません。

 

 

職場では、そんな余計な気を使うより

ちゃんとあいさつをし、

声をかけ、

相談させ、

情報を共有し、

意見を聞く。

 

やる気をあげるとか、モチベーションを

コントロールする、なんて必要ありません。

 

商売は、「売れるしくみ」がまずあり、

その上で社員が、「ほんの少し工夫」する

だけにさせる、というのが原則です。

 

想定外の利益は、この「ほんの少しの工夫」

から生まれます。

 

 

社員の顔色を伺うよりも、まずやるべきは

 

嫌われてでも、売れるしくみを早急に

確実につくることです。

 

 

それが、結果として、

社員や社員の家族を、幸せにする「王道」

なのですから。

 

 

 

<まとめ>
━━━━━━━━━━━━━━━━

・「指示待ち社員」は、社長が

ブレたときから生まれる。

・温情は、結果として、残酷な経営。

・社員の顔色を伺うのではなく、

【非情力】をもって、トップセールスを

し、「売れるしくみ」を作ることが

 王道である。

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◆◇◆ 今週の箴言(しんげん)◆◇◆
(ラ・ロシュフコーより)

 

「人間は、もしお互いにだまされ合って

 いなければ、とうてい長い間、社会を

 つくって生き続けられないであろう」

 

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引用元:非情のすすめ「こうして指示待ち社員は増え続ける」