致知という人間学の雑誌を読んでいます。
その雑誌のメルマガが、2日に一度位届きます。
普段はあまり見ないのですが、
たまたま見たメルマガにこんな風に載っていました。
(以下、原文のまま)
☆
「先日、東京で83歳になるお年寄りの方が亡くなられました。
寝たきりで重度の認知症の奥様の世話をひとりで
しておられたのですが、ご自分が先に逝ってしまわれました。
連絡を受けたご子息が駆けつけてみると、
静かに眠っているそのお年寄りのかたわらに一冊の本が……
『赤い自転車に乗って』という本でありました。
『おやじが読むような本じゃない』
そう思ってご子息が処分しようとすると
本の中から一通の手紙がでてきたそうです。
宛名は山村洋子様。
この本の著者であることを知り、
本の処分をやめて手紙を読んでみたのだそうです。
その手紙はご子息の手で後日私のもとへ。
お眼を少し患っておられるのではないかと
思えるようなたどたどしい文字で……
妻の介護と家事を自分ひとりの手で行っていること。
自分は仕事人間で長い間妻のことを省みなかったこと。
それを心からすまなく思っていること。
娘を自分より先になくしたことの辛さと今でも拭えぬ娘への思い。
生きるということはたいへんなことであること。
自分の眼がかなり不自由になり、
人生の最後に読む本がこの本になるかもしれないこと。
そして配達されなかったその手紙の最後には、
“あなたの本に出会えたことは私の人生の大きな幸せであります”
と結ばれていました。
私宛に添えられたご子息の手紙には……
“おやじが亡くなった直後に頭をよぎったことは、
おふくろをすぐに施設にあずける手配をしなくては……
ということでしたが、あなたの本を読んで、
父がなぜ自分の手で母を介護しようとしたのか分かった気がします。
四隅が擦り切れるほどこの本を支えにし、
たったひとりで母の世話をしていた父……
母のことはもうこれ以上は無理という時まで自分のもとに引きとって
出来る限り、家族の手で看てやりたいという決心がつきました”
と綴られていました。
因みに亡くなられたそのお年寄りの方は、
かつて大企業で役員をされた方で、
私も間接的によく存じ上げている方であります。」
☆
皆さんにも、ぜひこの『赤い自転車に乗って』を推薦したいと思います。
ブログにもたくさんの感想が寄せられていますから、
興味のある方は開いて下さい。
最後に、山村洋子さんの一言をプレゼントします。
「まずは自分がいまいる場で必要とされる人になる。
その場で必要とされる人間になれば、
あるいはそういう努力をしていれば、
必ず道はひらける」
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このメルマガの内容は、
月間致知のお客様係 小笠原さんが書かれたメルマガです。
これを読んで、「赤い自転車に乗って」をアマゾンに注文。
実は、うちの両親二人も70歳を超え、
これからのことで、色々と考えることもあります。
私自身も、仕事や公の事、またつばき回廊のことにかまけて、
親の事を考えたり思うことが少なくなっています。
反省です。
心に余裕をもたらすのは、日々のちょっとした読書や、
気の知れた仲間との交流等が思い浮かびます。
心の状態を常に平成に保ち、
対人関係を育みたいと思います。