お待たせしました!以前ブログで紹介した書籍〈いなほ保育園の十二ヶ月〉
を紹介する企画がいよいよスタートです!
偶然出会った本ですが、、、
様々な保育方法がある中、いなほ保育園の保育はとても興味深く、またこの本の著者でもある、いなほ保育園園長北原和子先生の考えが素敵だと思ったので、是非みなさんにも!と思い紹介させて頂きます。
何回かに分け、私の考えと合わせて紹介していく予定です。
一つの考えとして読ん で頂けたら幸いです。
さて、初回なのでまず簡単にいなほ保育園についてご紹介です。
埼玉県桶川市にある無認可保育園です。園内には手づくりのプールがあったり、竹林が広がっていたり、アップダウンの多い土の庭を園児達が素足でいきいきと元気いっぱい駆け回っています。
今時ではめったに見られないくらい、のびのびとした保育をされている園なのです。
第一回 「食事について」
園生活で大切なことの一つに「おやつ」と「お昼ごはん」の時間がありますが、いなほ保育園(以下いなほ)では食事の時間を決めていません。例えば、当たり前ですが、お昼は12時で、3時はおやつ。ということではなく、こども達が今食 べないとだめとか、今は食べないでもこうしていたいって、こども達が決めているんです。だからいなほの食事の時間は早かったり、遅かったりします。。運動もしていないのに「ほれ食べろ」発散がたりていないのに「はい昼寝しろ」では無理な訳です。押し付けるのではく、こども達が本来もっている体内時計を大切にしているんですね。
さて、食事といえば、好き嫌いが出てくるんですが、ここでもまたいなほっぽさがあります。いなほにずっと通っている子は大半のものも食べますが、他の園から来た子はそうはいかないようです。だけど、いなほでは好き嫌いをする子に無理矢理食べさせるようなことはしません。一度でも無理矢理食べさせられていたものには拒否が出るからです。
必ず 時期がくればこどもは食べます。嫌でもお腹は空くし、周りもみんな食べているから自然に食べれるようになるんです。自らが楽しく食べれるようになるのを待つんです。
もちろん食べる場所も、木の下だったり、山の上だったり、その日その日で食べたい場所を選んで食べます。自分たちで楽しみながら食事をすることをやっていくのです。食事は自らが楽しんで食べるのが一番ですからね。
と、いなほでは食事一つとってもこどもの自主性を大切にしています。大半のこども達は、家族や大人と過ごす殆どの時間を自分の意思ではなく、大人の管理の下、生活をしています。もちろん私も小さい頃はそうでしたし、こどもの思うようにだけしていては、ただのワガママになってしまいますしね。だからこそ、この いなほ にいる時間は自らで行動することを大切にしているのだと思います。嫌いだと言って食べなければ、お腹が空いて元気に遊ぶことができない。
そうやって、こどもなりに実感していくのだと思います。
教えられて成功するより、失敗しても自分で実感するという事が大切だと。。
大人はそれをしっかりと見守ってあげることだと思いますね。
さて、今回紹介するのははここまでです。
いなほ保育園では自主性を大切にするのに加え、人間の本来もっているもの、人間らしさを殺さないように慎重に保育をしているように思います。その辺りを大切に伝えていけたらと思います。
では次回楽し みに。
服部