以前、経営について詳しく知りたくて、
中小企業診断士の資格取得のための学校に
半年あまり毎週土曜日通いました。

朝10時から夕方4時くらいまでだったと思います。

さすがに資格取得を目指す学校だけあって
授業内容はテスト対策。

試験に出る可能性の低い箇所は、
あれよあれよとすっとばされて、
経営とは何かを知りたいという目的は
授業ではまったく得ることはできませんでした。

ただ、そのときテストの合格を目指すのではなく、
あくまでも最初の目的にこだわって良かったと
今となっては思います。

と言うのも、
テスト対策としては絶対にやってはいけない深入りをしておいたことです。

特に組織管理。

もちろんテストでも大切な領域ではあるのですが、
テストで大切とされるところだけ暗記していたのでは、
全く役に立たないのです。

と言うのもこの分野は、
企業経営に関する理論のなかで
唯一人間関係に直接触れているからです。

もちろん、
経営戦略や経営法規など、
その他の理論は間接的には人間性に触れているものの、
直接的には触れていません。

むしろ経営戦略や経営法規は、
人間関係や人間性を素材として扱う、科学の世界に近い分野だ思います。

それに対して、組織管理論は人間関係や人間性を前提かつ対象として捉えています。

経営資源を、かつてはヒト、モノ、カネと言い、さらに情報が加わり、
今ではファシリテーションやデザインも
重要な経営資源だという認識が高まってきています。

この、ヒト、モノ、カネ、情報、ファシリテーション、デザインにおいて、
コアな価値とは異なる視点で外部と直接的につながるものは
ヒトと情報とデザイン。

実は中小企業診断士の資格試験では
この今日的に重要とされている「関係」に関する経営資源について
ほとんど触れてはいないのです。

これでは正直、企業診断は行えないと思います。
行ったとしても、不十分、
あるいは間違った診断結果になってしまうと思います。

少なくとも、
本当に価値ある企業診断につなげるためには、
理論的、科学的なあるべき論の戦略や施策を画策するのではなく、
文化やマインド、人間関係、知の表出と集合などのソースをカタチとして社会につなげるという視点で
デザインを企業経営理論に加えるべきだと
思います。

で、
これから新しい戦略の構築や
方針の策定を行う経営者は
ぜひその中核にデザイン戦略をおいて欲しいと
思います。
今ほど自分や自分たちができること、
つまり今ほど自分や自分たちの役割を考える人が多い時期はそんなにないのではないかと思います。

義援金の協力や、節電、ボランティア参加といった直接的なことはもちろんですが、
自分たちが普段の仕事を通して何か社会の力になれないかを考えるといった、
間接的ではあるけれども、力強い社会への再生を実現する活動という視点で改めて自分の仕事を多面的に解釈すると、
自分のやれること、やるべきこと、今後やっていくべきことが見えてくると思います。

これこそがブランド。

そういった意味では、
ブランドとは今と今につながる自分や会社を、社会とのつながりの中で広く、深く洞察することで生まれてくるのではないかと思うのです。

そういったことを踏まえると、
こう言った危機的状況における思考や行動、活動によって
外部からはそのブランドの真価が問われ、
内部からは、そのブランドの強化がなされるのだと思います。

そんなことを考えながら、この三連休は、自分ができることは何か、
自分とはなにかをしっかり考えてみたいと思います。
私自身の転職ではなく、
うちの会社の中途採用に応募してこられる方についての話です。

最近、中途採用の面接をよくやります。
みんな一所懸命。

けど、どうにも違和感を感じます。

と言うのも、
新しいスキルや、もっと幅広いスキルを身につけることを目的として
転職を考えるようなのですが、
それって本当に転職しないとできないことなのでしょうか。

今の会社ではこれ以上のことは求められていないとか、
それをやっている人がいないので、
それができる環境に移りたいとか。

で、いつもきくことなのですが、
なぜそれをやりたいのかを問うと
どうにも抽象的。

しかも、そのやりたいことについてどのようにやっていくつもりかを聞くと、
仕事で経験を積みたいなどと言ってこられるのですが、
それって逆で、
仕事は経験のある人に頼まれるもので、
仕事で新しいスキルを身につけるなんてことは理論上あり得ないと思うのです。

とは言いながら、
じゃあ、経験のない人は永遠にその仕事ができないかと言うと
そなんなことはない。

大切なのは、やりたいことに向かって
段階を踏んでいるかどうかと言うことだと思うのです。

今の会社で挑戦してみたとか、
やりたいことのために独自で勉強したとか、
たとえ経験がなくても
そのやりたいことのために具体的な前進を試みているかどうかが
大切なんだと思います。

転職は、その先にある最終手段だと思います。

そんなこんなで、
結局は転職しようがしまいが、
やりたいことのために日々ちゃんと取り組んでいるかどうかと言うことを
常々考えないといけないな
なんてことを応募者から学ぶ日々が続いてます。