弁護士の鈴木先生とのコラボ企画![]()
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~喪失と向き合う~
今日は2回目です![]()
鈴木先生の
喪失に向き合う①プロローグ
喪失に向き合う②祖母との死別
こちらも是非ご覧になってください![]()
心のポケットに入れた「石」と共に歩く
フランスの俳優ギャスパール・ウリエルは、悲しみを「ポケットの中の石」に例えました。
最初は、悲しみは、その重みで歩くことさえ困難ですが、やがて石の角が取れ、
重さに慣れ、私たちはその石をポケットに入れたまま、再び歩き出せるようになる、と。
彼は悲しみは無理に乗り越えるものではなくて、人生を豊かにするエッセンスと考えていたとも言われています。
悲しみが人生に豊かさをもたらすには、時間もかかりますし、すぐに切り替わるものではありません。
私もまた、母や兄、愛猫たちを立て続けに見送り、悲しみという重い石を抱えながら生きてきました。
喪失からの回復には、否認、怒り、取引、抑うつ、受容といった段階があると説明されることがあります。
しかし、これは決して順番通りに進むものではありません。
行きつ戻りつしながら、期間も形も人それぞれです。
グリーフ(悲嘆)そのものは病気ではありません。
ただし、ごく一部の人には、悲嘆が長期化し、日常生活に深刻な影響を及ぼす「遷延性悲嘆症(Prolonged Grief Disorder)」という状態があります。
これは2019年に世界保健機関(WHO)が採択したICD-11において診断分類として位置づけられ、現在も研究が進められています。
近年の研究では、この状態の脳内では報酬系回路、つまり依存症に近い領域が関与している可能性が指摘されており、
依存症の回復アプローチが参考になるのではないか、という議論も出てきています。
深い悲しみと依存症のアプローチが、回復のプロセスにおいてなぜ参考になるのでしょうか。
次回は、私の体験から、その考察を深めてまいります。



