「キャップ、ニック、そしてふわふわあんよのエドワードへ」
という書き出しからはじまる
「ねこたちのてんごく」は
わたくしが
かつての
愛猫たちを見送ったあとに
長く体験した
ペットロスのなかで
癒しになった絵本でした。
この絵本のオリジナルの
英語バージョンは
「FOR CAPS,NICK,
AND
EDOWARD VELVETPAWS」
このような書き出しです。
ふわふわあんよ
と訳された
まえざわあきえさんの
猫たちに対する
優しいまなざしが伝わってきます。
そして
ベルベットのような
なめらかで
ツルンとした
毛並み
かつての飼い猫を抱っこした時
触れたときの
感覚
声
ニオイ
重さ
一つの単語から
感覚が
リアルに
思い出されます。
ことばとは
その人の
経験したこと
体験したもの
触れ合ってきた人や動物たち
多くの経験が
反射するように
受け取り手のココロの響きます。
猫を飼った経験がなければ
ベルベットのような前足は
ピンとこないかもしれません。
自分が受け取ることばの響きは
自分を映し出す
鏡なのではないでしょうか。
感動したり
悲しくなったり
嬉しくなったり
受け取ったことばの響きから
自分を振り返ると
思わぬ発見があるかもしれません