私が毎週金曜日AM7:30-8:00までパーソナリティをしている

インターネットラジオゆめのたね放送局

ブルーチャンネル「あたりまえの世界」

3月1日(金)の放送のアーカイブスをご紹介します。

 

ゲストは、愛知県在住の阿部直子さんと小木理麗さんです。

沖縄に遊びにいらしていた

お二人にゲストで出ていただきました。

 

話の内容は、直子さんが2022年に山で遭難した話です。

(女性2人で遭難)

全国ニュースにもなりましたが、

9日目に救出されました。

理麗さんは一緒に行くことになっていたそうです。

とても心配されて、ずっと私に

連絡をしてくださっていました。

 

 

その時の、大変貴重な経験をラジオでお話いただきました。

 

 

話を聴いていてすごいなと思ったことは、

遭難中、一度も喧嘩をしたことがなかったこと。

相手に対する不満や不安も一度も

出てこなかったということです。

 

 

そして、「信頼する心」です。

 

 

8日目の早朝、いよいよ捜索が終了したことを察して

登山部出身のもうひとりの方が、

「もうここには戻ってこないから救助を待っていて」

という言葉を残して、避難していた小屋から出て行った時に、

 

 

直子さんは、自分の靴と

(もうひとりの方の登山靴は

久しぶりに使ったので、底の部分が剥がれて

使いものにならなくなっていた)、

まだ少しだけ充電が残っていた携帯と充電器を

託したそうです。

 

 

そして、これまで通り、火を守り続けながら

待っていたそうです。

 

 

相手を絶対的に信頼する心、

1〜2時間で消えてしまう火を絶やさず

守り続けながら、1晩待ち続けた直子さんの凄さ。

 

 

直子さんは普通の主婦ですが、

<普通>が一番すごいと思いました。

 

 

<普通>の人が、いろんなことを支えているのではないでしょうか。

 

 

 

人類がこれからも生き続けていくために

大事なことは何かということにも通じる話だと思っています。

 

 

 

 

同じような場所で、50年前に高校生4人が遭難したそうです。

(当時リーダーだった方がゲストで出ている

ラジオ番組をたまたま聴きました。)

 

8日目くらいに、救助されたそうですが、

彼らも一回も喧嘩をしなかったということ。

思いやりを持って過ごしていたそうです。

 

 

やはり、仲良くする、ということは

命に関わってくることだと思いました。

 

 

50年前と違うのは救助されてからの周りの反応です。

 

 

高校生達は、見つかった時に、なんで迷惑をかけたのかと

いきなり殴られたり、疲れているのに休む暇もなく記者会見や

警察の事情聴取をさせられ、

 

 

そして、連帯責任で、その高校の部活は試合に

出場できなかったとのことで、友達から大変恨まれたとのことです。

 

 

これに対し、直子さんが、救助された時に

山岳隊の方がかけてくれた言葉は

「見つけてあげられなくてごめんなさい」

だったそうです。

 

 

優しさに溢れていますね。

 

 

意識、と言う面から世の中を見ると、50年前より

格段に良くなっているのではないでしょうか。

 

ぜひこちらからお聴きください。

 

https://yumepod14.xsrv.jp/wp-content/uploads/2024/02/3-1_-atarimaenosekai_20240205.mp3