10月31日から11月6日まで開催されている
金城昌太郎琉球紅型展に行ってきました。
4年ぶりの個展だそうです。
本当に、本当に息を呑むほど素晴らしかったです。
ぜひ、本物をみていただきたいです。
作品を見て、まず思ったことは、
(人間ってすごいなー)ということ。
人間の芸術を生み出す力ってなんてすごいんだろう。と
圧倒されました。
着物のお写真も撮ったのですが、
写真だと良さが伝わらないので載せません。
↓は着物の柄の一部です。
小鳥と葉っぱの図柄。
葉っぱの一生でしょうか。
スカスカになっている葉っぱもあります。
ちょっと年輩の葉っぱでしょうか。
でも例え年老いてスカスカになっている葉っぱでも
若葉と同じ。
どれも同じく美しい。
生命は美しい。
多くの人間は、見かけや先入観で
良し悪しや綺麗とか汚いとかを
瞬時に判断しているけど、
昌太郎さんは生命をそのまま受け入れている。
その心に、安らぎと感動を覚えたのかもしれません。
HPによると、昌太郎さんの作品の原点は
大自然の原点だそうです。
金城昌太郎さん
沖縄県指定無形文化財技能保持者
1939年生まれ83歳。
作品の横に置かれていた「気持ちがこもった物」
と題された、昌太郎さんの紹介文を読んで
感動しました↓
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(気持ちがこもった物)
中学3年生の時に担任の先生から言われた。
「沖縄には世界に誇れる工芸がある。しかし今回の戦争ですべて
燃え尽くされてしまった。
生き残ったもので力を合わせて復興させようと思う。
郷土の工芸のために、一生の仕事として
尽くす気のある者はいないか?」
という言葉をうけ、紅型職人になることを決意。
本家である城間紅型工房にて10年間修行したのち、独立。
独立後は、世界に誇れる琉球王朝時代の紅型の美しさを伝える
という自分の覚悟を貫き通す為に
「貧しくても良いから自分の意思を大切にしよう」と覚悟し、
お客様から注文を受けずに自分が創宗みさ作品だけを販売するという
スタイルで60年以上創作活動を続けている。
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(金城昌太郎びんがた工房H Pより抜粋)
https://shoutaroukinjo.hp.peraichi.com/
問屋や小売店、さらにお客さまからの注文を
60年以上、一切受けなかった職人。
注文を受けなかった理由は
「注文を受ければ、顧客の意向を無視できない。
自分の美学が
顧客の美学に浸透される。
私は、そのことを一番恐れた」
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この時代、昌太郎さんの
生き方に励まされる方も多いのではないでしょうか。
昌太郎さんは、とってもチャーミングで気さくな方でした。
とっても優しい方。
お会いできて、魂が震えました。
沖縄の方は是非お出かけください。
絶対行かれた方が良いです!!
那覇市デパートリウボウ2F ryubo art galleryと
5F特選サロン 同時開催
10時から18時は、昌太郎さんいらっしゃるそうです。