経済アナリストで認定NPO法人
日本再生プログラム推進フォーラム理事長の藤原直哉先生が
2月21日(木)衆議院予算委員会公聴会で公述人として

意見を述べられました。

藤原先生は、若い時は経済各省で経済分析をしたり
ウォール街の証券会社で数理分析をされていたので、
そういう地検も踏まえて話をされたということでした。


内容は、世界の経済の状況、日本がやるべきこと

についての提言でした。



まず、アメリカの歴史。それを踏まえての傾向と対策を

具体的にアドバイスされました。

 

アドバイスは3歳の子供にもわかるような

わかりやすくあたりまえのことでした。

 

 

次に、アメリカの短期金利の行方(短期金利の意味もきちんと説明)
とアメリカの財政、それが日本にどういう影響を与えるか

ということをお話しされました。


藤原先生は、トランプ大統領が、意図的に今の金融システムを

意図的に壊そうとしているのではと言われました。

 

アメリカが作ったシステムをアメリカ自身が壊そうとしている。

そこにしがみ続けて、黙って共倒れするつもりか。

藤原先生がそうおっしゃっている気がしました。

 


そして、最後に、では何が今必要か?

ということをおっしゃられました。

 

 

新しい価値観が必要と・・
それは、忠恕(ちゅうじょ)と思いやり。

これからの企業は忠恕と思いやりが必要と。

 


お金はありあまっている。
銀行は、それをもっと地域のために使うべきだと。

意見陳述の後の質問コーナー(?)のときに、

自民党からよばれた外資の証券会社の投資調査本部長が

 

「藤原先生に盾をつく気はないのですが・・

当然ですが、収益を求めるのが企業。

今は投資するものがない。
儲からなかったら動けない。
理由があるから内部留保はいたしかたない。」

 

というようなことをおっしゃいました。

 


そして、その方は、
「マーケットが変わるときは、不連続が起きなければいけない。
不連続がおきるような規制緩和がおきなければ
今の状態が強く。不連続をつくりあげてもらいたい。」

 

ともおっしゃいました。

 

私はその方に対して、

<本気でそれが良い。それがみんなのため。と思って言っている。> 

と、思いました。

とっても感じのよい素敵な女性の方です。

 

でも、それを聞いて、ぞっとする思いがしました。

 

これまで不連続という非人間的なギャップを作ることで、

一部の人は儲かったかもしれないが、

人間性が失われてきた。またそれを繰り返すのか・・と。

 

 

結果で、結果は変えられません。

藤原先生のいう、人の心(経営者の心)という

原点が変わらなければ、また同じ失敗を繰り返すと思います。

 


生産性を上げることが投資の目的と思います。

 

生産性を上げるのに一番大事なことは、

底辺の人たち、世の中を作っている人たちが

ささやかな、あたりまえの幸せを送れることです。

 

最低限の衣食住、家族や仲間がいるささやかな幸せ。

 

しかし、今の状況は

働いても働いてもよくならない。

学校に行っても就職先がない。

みんな健康を求めてるのに病気は増え続けている。

見えない貧困も問題になっている。

世界では戦争が起こり、難民が溢れている・・


国や企業は、奪うばかりでなく、与えるべきと思います。

考え方を転換させないと、つぶれるよ。

 

先生は、児童文学作家の椋鳩十さんの詩を

引用されました。

 

心から国を思う、藤原先生の言霊に心から感動しました。



銀行は融資先がない?
回収できない可能性があるとか融資できないというのが

銀行の考え方の主流。


でも、社会のお金を預かってるのが銀行、
うまくまわしていくのが銀行ではと思います。

それをわからずに、仕事をしているから潰れる。
お金でもなんでも滞ると腐ると思います。


金融市場と経済のお話もされました。


原因をきちんと見ているか?
未来に対して備えはあるか?


そう訴えていらっしゃるように感じました。

 

そして、今この状況を作り出している胴元の
アメリカに対して、

「どういうことなんですか?」
ということを聞いてください。と
具体的なアドバイスをしていました。

わからないことがあれば、真意を聞いてみる。
子供でもやってることです。

人間はあまりにもたいへんなことがおこると

思考停止を起こします。

 

藤原先生は、大変なことがおこる前に
ちゃんと気づいて官民一丸となって備えていかないと、

大変なことになるよ、という
ことをおっしゃっているように思えました。


藤原先生は、過去を教訓にして、時系列に

いろんな事柄を関連付けてお話してくださいます。
そして、この流れだと未来はこうなる可能性があるから
こういう準備が必要。と、とてもわかりやすく説明しておられました。


15分の時間でしたが、藤原先生の言霊が国会議事堂に響いたことに

希望を感じました。
 

(その2に続きます。)