フレッシュネスバーガーとAVATAR | 1丁目住人のブログ

1丁目住人のブログ

一人一人が楽しく生きるためのブログ。

この二つには、ある共通点があると思っている。ちなみに両方とも僕が好きなものである。

フレッシュネスバーガーは、ご存じハンバーガー屋さんで、オーガニックのコーヒーや、バーガーチェーンで唯一、豆と豆腐のベジバーガーを置いている店なのである。

AVATARも周知の通り、初の本格3D映画であり、同時に観ればわかるが、とてもスピリチュアルな映画である。

好きというより、上手いなぁと思う点がある。

簡単に述べると、フレッシュネスバーガーについては、驚くべきことに、喫煙席の方が禁煙席よりも多いのだ。複数の店舗を回って調べたが、中にはフロア丸ごと喫煙フロアとなっている。

AVATARについては、かなりスピリチュアルな内容にも拘らず、なんと惑星の原住民と現代人との壮絶な殺戮合戦が繰り広げられることになる。

これは、一見コンセプトと矛盾しているように思えるが、人間の心理をついた、秀逸な戦略であると思わざるを得ない。

フレッシュネスについては、きっとタバコを吸うような人の中で、喫煙の健康被害が広く認識され、この禁煙エリアが拡大する昨今において、タバコは止められないものの、自身の健康に気を使う人の相応の絶対数いるはずなのだ。そういった人間の葛藤につけこみ、うまくお客さんをつけている。

AVATARについては、味気ない非暴力のスピリチュアルな映画では迫力に欠けるため、その味付けとして、真逆のベクトルとも言える、刺激の強い戦争要素を入れている。このポートフォリオでもって、伝統的なハリウッド映画の顧客とスピリチュアル好きな顧客の両者を良いバランスで獲得することに成功している。

これらは、人間の心理を巧みについており、うまいなぁと唸ってしまう。

本物しか世に出さないというポリシーで、世の中の人の心理や境遇を無視して、客を突き放して何かを作ることはできるけども、それはそれで人をバカにしていることにもなりうるということだ。よく高円寺の大衆居酒屋とかで自分たちの作品や商品が売れなくて、世の中に対して愚痴っている大人たちとかがそれだ笑

AKBのような、本格的な音楽を志向する人からは眉唾もののアイドルについても、ヒットするということは、そこに顧客の心理や境遇を代弁している要素が多分にあるといつことなので、この資本市場で生業をするものとしては、リアリティとして、正面から受け止めて、そこから正しく学ばなくてはならない。

上記のような資本主義での商売といった一例以外でも、子育てや教育についても同じようなことが言えるかもしれないが、志なり夢なり希望なり、何か大きく目指すものがあるとして、それを伝えたり、誘導したり、議論したり、そのプロセスにおいて、大切なのは、人間との対話なのかもしれない。